かへる 東の国探訪記

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自然史博物館(13)

2016-03-24 21:04:46 | 旅行
前の年にドナウ川クルーズに参加した際、ヴィレンドルフという小さな村の側を通った。
そこは、旧石器時代の石像が発見された場所なのである。
その石像『ヴィレンドルフのヴィーナス』の現物が自然史博物館に展示されていると知り、
(さらに屋根の上ツアーがあると知り)ここを訪れようと決めた次第である。

見落としたかと思い、パンフレットを見直すと、先史時代の11番展示室に石像のピクトグラムがある。

しかし、そこを含む先史時代の3部屋は、改装中で展示を見ることのできない部屋である。
「ここまで来て、見られないのか…(がっくし)」と思ってもう一度パンフレットを見ると、
「ヴィレンドルフのヴィーナスは、4番展示室にて展示しています」という注意書きが英語で書いてあるではないか
先ほどまで見ていた鉱物と化石の部屋に戻る。


ヴィレンドルフのヴィーナスは、4番展示室の中央のガラスケースの中にある。


ヴィーナスといっても、ローマ神話のいわゆる美の女神とは違う。
頭部は縄のような模様でぐるぐる巻きになっているが、これが髪の毛らしい。
顔面には何もない。
胸と腹が大きく丸いが、腕は申し訳程度のものが付いている。
腰回りもふっくらと、というよりどっしりとしている。
これは、豊穣を願って作られたもののようで、だいたい紀元前25,000年頃の石像である。
大きさは、身長11cmくらいだろうか。
このような女性をかたどった『なんとかのヴィーナス』と呼ばれる像は、ヨーロッパのあちこちで発見されている。
いずれも旧石器時代のヨーロッパ文化を研究する上で重要なものである。

なお、この写真ではわかりにくいが、石像は尻のあたりに細い棒を立てて、台に固定してある。
横から見ると、像が棒に突き刺さっているようである。

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