東洋医学の理論~人間が病むということの過程的構造からの東洋医学的治療論~

人間が病むということの過程的像から、鍼灸等の問題を説いてみたいと思います。よろしくお願いいたします。

短掌筋は何のために~人間の身体は合目的的であるとは~

2015-08-21 17:16:16 | 解剖生理学・その他
夏季集中講義で筋について学んだ。人間の身体は合目的的である。との視点の大事性痛感する。

昨日の夏季集中講義、前腕の筋の起始停止、支配神経、作用について学んだ。その中で短掌筋の作用、小指球の皮膚の緊張。何のために?との問いに、「掌に凹みを作る為。」と解答もらった。

しかし、である。それはあくまで結果としての事実でしかないと思える。人間の身体は、最初から人間の身体として存在したものでは無く、単細胞体から数十億年もの年月をかけてその時々の環境の変化に対応する形での必要に迫られての、合目的性を持って進化しての現在であるから、筋肉一つにしても何のために誕生させられたのか?との視点が必要であると思える。

そう考えて、短掌筋を歴史的形態として捉えてみるならば、それは最初からあったものでは無く、物質としての世界が運動発展する中での、太陽の誕生から太陽から別れての地球そして月の誕生、太陽と月と地球との関係性による地球の一部の生命現象化から生命体の誕生、そこから単細胞体、カイメン体、クラゲ体、魚類、両生類、哺乳類、猿類、人類へと生命体が地球と相互浸透するとともに進化しての、その結果としての人間の身体の中の上肢の筋としての短掌筋なのであるから、また、人間の身体は99%猿類の身体の構造と同じであると言われるのであるから、上述の生命の歴史の中でも、猿類の身体の、樹木との相互浸透の過程を持っての哺乳類からの進化の過程を視ての、別言すれば、人類の身体の大元である猿類の身体が、猿類がどのような生活をすることで創られていったのか?を視ての短掌筋は何のために生まれて来たのか?を踏まえての人間の短掌筋の持つ意味を考えるのでなければと思う。

そう考えるならば、短掌筋が掌に凹みを作るとしてもそれは結果論であって、掌に凹みを作るのが短掌筋の目的、作用と言ってはならないと思う。

それでは何のための短掌筋かといえば、端的には、木に登り降りするために、樹上生活のために誕生させられた筋ではと思える。

これは、自身で真面目に木に登ってみれば、短掌筋無しでの木登りはあり得ないということが、自身の認識と実体で実感できることからもと思うのであるが、、、。
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