東洋医学の実践的理論研究~人間が病むということの過程的構造からの東洋医学的治療論の研究~

人間が病むということの過程的像から、鍼灸等の問題を説いてみたいと思います。よろしくお願いいたします。

東洋医学とは何かを考える前提〜一般論を把持して視ることの必要性〜

2019-05-13 15:15:52 | 覚え書
東洋医学・鍼灸の世界では、医学と医術の区別と連関ということが理解されていない。(これは、科学的な理論=対象の構造を対象に則して究明していくことを拒絶した罰であると思えるが......)

しかしながら、そもそも医学とは何か、医術とは何かが、そして両者はどう違うのかどう同じなのかが、より一般的には科学と技術の区別と連関が分かっていなければ、東洋医学とは何かも分かりようも無いし、東洋医学と錯覚して東洋医術のレベルのことを恥ずかしげもなく論じてしまう、ということにもなりかねない。

端的には、両者はともに人間の病に関わる実践であるものの、医学とは、人間が外界との相互浸透によって病んでいく過程と回復していく過程の構造を統一的に理論的に究明していくものであり、医術とは、病を治すための病の診断と治療の実践そのものである。(と瀬江千史先生の説かれることを自身では理解している)

それを踏まえて、現在、東洋医学として説かれる諸々の言説を視るならば、東洋医学というものの姿がアバウトにではあっても描けてくる。と思える。
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