最新の4WDを試す〜高級・一流とは〜

4WD車の試乗をした。最新の技術の進歩に驚かされ、また「高級な」ということを実感した。

先の連休にVWゴルフオールトラックとAudi A3クアトロを乗り比べる機会があった。

まず試乗したVWゴルフオールトラック、何より驚かされたのが4モーションという4WDシステムの技術の進歩である。

自身のアタマが古いのか、4WDといえば安定性はすごいが、それだけに曲がる能力はFRやもしかしたらFFにすら劣る、という先入観があった。

しかしながら、試乗したVWゴルフオールトラックの4WDはカーブを曲がる時はFRの様に軽く素直に前輪が曲がって行き、カーブ脱出時にはFFの様に(4WDの様に？)前輪がしっかりと引っ張って加速して行く、というものであった。

十数分、カーブの続く山道を試乗する間、その曲がる実力にただただ感心させられた。欲しくなる車であった。

最新の4WDに感心させられたので、次に、4WDといえばAudiクアトロということから、Audi A3 2,0クアトロに試乗した。

ここで更に驚かされたのが、その絶妙な4WDのチューニングであった。おそらくはゴルフオールトラックと同じシステムを使っているのであるが、駆動力の配分の変化すら感じさせない、かつカーブを自然に曲がるハンドリングに、これが高級ということだだと、感心させられた。

つまりは、VWゴルフオールトラックでは最新の4WDシステムの凄さに驚かされ、AudiA３クアトロでは、凄い機能はそのままに、それを感じさせない、それが出しゃばってこない、ということに感心させられた。加えて、Audiの方が味があるというか......であった。(ただし、エンジンの出力に関しては、Audi2,0はスポーティを強調する余りか、出足の力の出かたが急過ぎて......1,4では、ゴルフと同じエンジンと思えないほどに洗練された感じがあったので、まことに残念な......)
試乗して、さすがAudiとの思いとなった。洗練されたとか高級、一流とはこういうことかと実感された。

特に、A3 1,4のエンジンの力の出かたには感心させられた、セダンでもゴルフ1,4と同価格帯、ハッチバックならば逆に低価格のグレードもあるので乗りかえるならばAudiかと思えた。