
『哲学・論理学研究(1・2)』(悠季真理著 現代社白鳳選書107・110)のアリストテレスの項を読み返している。この書に形而上学の問題はしっかり説かれている、と思える。
例えば
「.......ヘーゲルの「思弁」という言葉で表現されるところの本来の意味は、諸々の事実からそれらに共通する性質、すなわち論理を導き出していく、というような単純なことではない。......」「ヘーゲルは、対象的事物・事象に関わってその対象の持つ意味・意義などといったものについての、自らの無限的認識そのものを対象にして、それらがいかなるもの、いかなることなのかを、様々に捉え返す頭脳活動の始まりから終わりまでの、内なる論争の一つ一つの繰り返しの①多重性②多層性③構造性をふまえることによって誕生した思惟の能力を「思弁」と表現しているのである。」
と。
引き続き、本書に、しっかりと学んで行きたい。