角口酒造店 酒の履歴書

長野県飯山市の酒蔵の酒造りブログ

仕込1号 酒母麹作り 3日目

2009-11-14 | 本醸造
昨日から引き続き酒母麹の製造、今日は麹の完成(出麹)の日です。
麹は使用目的によって製造方法が若干変わってきます。
今回は酒母用の麹なので、種麹を振る量を多くして総製造時間を長くとっています。






完成した麹です。
米の周りに麹菌の菌糸が絡み合って、ひとつの物体のように固まっています。
これを一粒ずつバラバラになるようにほぐします。





完成した(出麹した)麹は「枯らし台」と呼ばれる通気性の良い台に広げて冷まします。
なるべく早く乾燥させたいため、広げた麹には表面積が大きくなるように手で"溝"をつけていきます。
この"溝"のつけ方にも酒造りの流派によっていろいろな形があるそうです。




さて、3日間かけて無事に酒母麹が出来上がりました。
酒母麹としてはまずまずのモノが出来上がったと思いますが・・・個人的にはもうワンランク上の麹を作っていきたいんですよね。。。

まぁ今回は一部で今までにやったことのない方法を試しながらの製麹でしたので、無事に麹が完成したことは収穫だったかなと。
いろいろなデータも取れたので、次回以降の麹作りに生かせるのでなないかと思います。
麹だけに限った話ではないんですが、いろいろと実験や試行錯誤をしながらも最終的にはある程度の品質に仕上げる、というのは重圧もありますが面白みもありますね。

出来上がった麹を使って、来週の火曜日に酒母を仕込む予定です。