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慰安婦像、日本政府の取った行動は基本的人権の侵害に当たる

2017-01-08 17:23:02 | 日記・エッセイ・コラム

国家間のトラブルになる類の問題でも
個人や民間団体が起こしたことと
国家や閣僚が起こしたことではその責任や重大さは全く異なる。


日本では内面的な自由、思想や信教の自由と
言論の自由、表現の自由は
他人の権利を侵害しない限りは保障されている。

韓国、釜山の日本総領事館前に
慰安婦を象徴する少女像が設置したのは民間団体である。

この行為は基本的人権である表現の自由であるので
韓国政府が法的に取り締まれる問題ではない。

だれかの権利を侵害しているかといえばそうではないだろう。

奇しくも日本で渡部昇一らが慰安婦に関する報道について
朝日新聞を名誉棄損で訴えたが結果は敗訴している。

日本国内でもそうだから韓国ならなおさらだ。

日本側が抗議に出るとしても、
例えば
国として合意したのだから国民に理解してもらうように強く求める
という方向で抗議をするのが筋ではないだろうか。

合意をしたのは国家であって
全ての国民、個人が合意したわけではないし
国民に強制的に合意させる権限などはない。


今回、日本政府が取った行動は
(1)長嶺安政駐韓大使、森本康敬釜山総領事の一時帰国
(2)在釜山総領事館職員の釜山市関連行事への参加見合わせ
(3)日韓通貨スワップ(交換)協議の中断
(4)日韓ハイレベル経済協議の延期

個人や民間団体、行った行為に対して
このような報復行為を行い政治的圧力をかけることは
慰安婦を設置や許可した人たちへの人権侵害にあたる。

抗議の域を超えた越権行為だろう。

菅義偉官房長官の判断は根本から間違っている。
愚かな政治家、無能な政治家としか言えない。

日本政府がやっていることは個人の基本的人権の侵害だ。

10億円払ったとか言っているけれど
犯罪等で賠償金を払ったらそれでチャラというわけではない。
被害者は事件を一切口にしてはいけないということはない。

あるいは冤罪で拘留したことに対し補償金を払ったら
冤罪再発防止のための活動を行ってはいけないというものでもない。

賠償したのだから
その後一切の主張をしてはいけない
当人に限らず第三者であっても抗議することは許さない。
そんな馬鹿なことがまかり通るわけがない。

その馬鹿なこと
個人の権利侵害をやっているのが
菅義偉官房長官はじめ日本政府だということだ。

抗議をするなとは言わないが
人権を侵害しない範囲ででやるべきだ。

靖国参拝も同じく信教の自由という基本的人権ではある。

自由であってもそれを不快に思う人や国はある。
慰安婦像設置は民間、個人が行ったことだが
稲田朋美の場合は単なる個人ではなく閣僚しかも防衛相である。

中韓だけでなくタイミング的にアメリカの顔にも泥を塗ったことになる。

両者を比べればこっちのほうが遥かに問題のある行動だといえるだろう。

安倍が自分の手柄にしたいがために解決を急ぎ
解決したつもりが何も出来ていなかったどころか
状況を更に悪化させたということなのだろけど。
コメント (2)
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