みなさんこんにちは。
狙ったように朝から晩まで細かい雨が降り続く中()、からりと楽しい HMS 上級に参加してきました。
ううむ。雨だと気分が萎えがちですが、そこはそれ、考え方をポジティブにし、自分のテーマに心を傾けます。積年のテーマは「倒しこみ」。もっと、スパッとイケルはず…。でもこの日は雨でしたので、これを幸いとしてさらなる味わいを求めて笑顔で楽しく練習した次第です。ああ、雨粒が目にしみるぜ。
もはや夏のような路面温度の上昇も望めない今日このごろ、タイヤも冷え冷え。そして路面が濡れているとなれば、まずはタイヤと路面のグリップを最大の関心事としたライディングに専念する必要があります。タイヤのコンディションも大変重要。磨耗していない、溝が深く残ったタイヤで乗らないと、ほんとうに痛い目にあいます。ハイグリップ・タイヤであってもツーリング・タイヤであってもそれは同じ。「ハイグリップ・タイヤは雨に弱い」と言われることがありますが、溝さえあればダイジョウブ。むしろ、溝のない「雨に強いツーリング・タイヤ」などは全然頼りになりません。
そんな車両のコンディションをまずは整えた上での本日の練習は、「タイヤのグリップ力に負担をかけない加速・減速&コーナリング」ということで、ドライの時の自分の乗り方の中で、どういうシチュエーションがタイヤに負担をかけているか、を探るような練習となりました。雨の日は、負担のかかる局面で同じことをやりますと、タイヤが滑りますからいやおうなくその事実を思い知ることになります。
僕は(相変わらず)旋回速度を残してある程度のバンク角のままコーナリングしていく、というのが苦手です。寝ている時間が長いのはどうも不安に思う傾向があり、「ギュッと止め、バタンと寝かせてドカンと加速」を多用する傾向があるのですが、雨の日はそれ一点張りでは良くないこともあるんです。もっと、「まあるく乗る」こと、すなわち動くバイクに対し、正や負の加速度を大きくかけないよう、速度を残しながら向きを変えるよう心がけると良いシチュエーションがあるんです。「スリップしやしないか…」との心配で固くなりがちなライディングを、トラクションを感じ取る感覚を研ぎ澄まし、いつも以上にデリケートな操作にココロを傾け、没頭する。雨の日も気持ちの持ちようで、バイクに対し、有意義で濃密な時間を過ごすことができるわけなんですね。なかなかこれ、できないんだよなあ。もっともっと精進します!
バイク(のタイヤ)と路面の接する面積はせいぜい名刺一枚の大きさ。ここには絶対に限界を超える範囲の仕事をさせてはなりません。タイヤが滑らないように…。湖畔のセンターからお便りが届きました。「ギャグは滑っても問題ありませんが、せめてバイクに乗っているときは 常にツカミが必要です…」。きっとこれを執筆なさったのは…○○さんですね。読み手のココロをツカミましたね。
さて、今年は予報どおり暖冬なのでしょうか…。冬は雨のみならず、白いもの、キラキラ輝くものが路面を覆うこともあります。天気予報や実際のコンディションに留意して、この冬もしっかり乗り切りたいですねっ。
(体型だけは、自然に「まあるく」なるんですが。)