晴朗無上

日々の出来事など

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2008-08-01 20:11:09 | Weblog
丸木スマ展-樹・花・生きものを謳う-


 埼玉県立近代美術館に行ってきた。
 
 春頃、目白でやっていた展覧会なんだけど、
 そのときは見逃してしまったのだ。

 見に行ってよかった。

 70歳を過ぎてから絵を描き始めるって、びっくりだ。

 たしかに、上手な絵ではないけど、なにか、人をひきつける。
 まさに「魅力」がある。

 人間よりも柿のほうが大きく描かれた絵について、
 「わたしは、柿が描きたかったんだから」
 と、説明したという。
 人としても、魅力的なおばあさんだ。
 
 なのに、最後は、とても不幸な目にあっている。
 なんだか、御伽噺の絵をずーっと見て雲の上を歩いていたのに、
 急に、ドストエフスキーの小説世界に引き込まれたかのような、
 やるせない、せつない気分になってしまった。