ドラゴン+ジャッキー+トニー+マッピー
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ノーCG・ノーワイヤーのガチアクション映画「マッハ!!!!!!!!」「トム・ヤム・クン!」で、世界を震撼させたプラッチャヤー・ピンゲーオ監督がまたやらかしやがった一本。
今回の主演は、小柄・華奢・ロリ顔とおよそアクションの匂いを全く感じない美少女ジージャー。
どっちかっつーと人質として捕まってる方が似合いそうな風体ですが、いざアクションに入ったら何だコレは!トニーに全く劣らない壮絶アクションを見事にこなしているではないか!
4年間みっちり訓練されただけあって、とにかく素晴らしい動きのキレ。格ゲーさながらのアクロバティックアクションを休む間もなく連続披露。素の顔はもう完璧にアイドルなのにこの恐るべきポテンシャル…彼女は今後、誇張なしに映画史に名を刻む存在になるかも知れません。いやむしろなってほしい。
アクションの組み立てや受ける側の捨て身っぷりも相変わらず強烈。アイデア満載のアクションが次から次へと飛び出す様は往年のジャッキー映画さながら。
ラストのビル壁での高所バトルはわずか50センチ程度の足場を上へ下へと動き回る無茶苦茶なもので並のホラーより怖いです。(ノーワイヤーを謳っていますが、ここではさすがに命綱&ブルーバックを使った模様)
アクションは当然マジ当て、さらに壁や床にもボッコンボッコンブチ当たるので伝わってくる痛みも壮絶。最後のNG集では普通に怪我してる様が見られます。ちゃんと安全に配慮してはいるのでしょうが、裏で2~3人再起不能になっててもおかしくなさそうな本気ぶり。いやホントに痛い。
ストーリーの方はまぁ、例によってテキトーに悲劇的な感じで、場面と場面が繋がってなかったりして真面目に追うと疲れます。
ただトム・ヤム・クンのようにアクションの足を引っ張るほどの酷さではないので、まぁ問題なし。
監督がパンフで語ってたように、タイの映画界は脚本家不足が最大のネックらしいので、その辺は今後の取り組み課題なのでしょう。
そしてどういうわけか重要な役で登場する阿部寛。
チョイ役かと思いきや、クライマックスでは自ら刀を持って大立ち回りを演じます。このシーンのキレは結構凄く、ここからも本作のスタッフの実力が窺えます。ファンは一見の価値アリです。
かように本作、アクション映画好きならば必見の一本でしょう。
既に続編の構想もあるそうですが(もちろんジージャー主演)、まずは本作をお見逃しなきよう!
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