これが日本の司法制度…
<公式サイト>
まず結論を申しますと、わたくしの拙い感想なんぞ読んどらんで早急にその目でご鑑賞下さい。
大筋については今更書くまでもないと思いますので割愛しますが、とにかく日本の刑事裁判における数多の問題点が次から次へと大・開・放!
ロクに話を聞かなかった駅員!(追いつめられると「それは警察の仕事です…」)
恫喝混じりの杜撰な取調べ!(だが法廷では適切な取調べをしたと嘘八百)
人権無視の勾留生活!(検事の面談待ちでは狭い部屋に押し込められ、トイレも丸見え)
無罪を出したがらない裁判所!(起訴=国家権力が有罪と判断した、ということなので、無罪をよく出す人は出世出来ない)
もうとにかく、意識的に冷静さを保とうとしないとムカムカしてくること間違いなしです。
周防監督は相当綿密な取材を重ねたそうですが、本作にはそこで監督が感じた憤り、「こんなことがあっていいはずはない!」という怒りが満ち満ちているように感じます。
劇中、「痴漢冤罪には現代日本の刑事裁判の問題点がはっきりとあらわれている」と言われる通り、ほぼ被害者の証言「のみ」を根拠に有罪としてしまうのが現代の痴漢事件。
その一方、本当にやった人が数万の示談金でお咎めナシになってるんですから、「お前ら叩く相手が違うだろぉがぁぁぁ!!」と監督と一緒に怒りたくなります。本物を逃がしておいて、「昨今の性犯罪に対する世論の高まりを云々」じゃねぇよって話。
更に「性犯罪ばかり好んで聴く傍聴オタク」、なんていう最低の人種が出てくるに至っては怒りメーターもブチ切れます。
そしてここまで骨太で、理不尽で、不愉快な内容でありながら、全くダレることなくスクリーンに2時間半釘付け。「娯楽映画」としてもしっかり成立しているところがこの映画の凄いところです。
これは専門用語を分かりやすく解説していることや、主人公を支えてくれる友人・家族・後援者の存在が大きいと思います。
なので、「なんか重そうだから…」という理由でこの映画を敬遠するのは大間違い、もしそういう人がいたら気軽に見てみるといいですよ!つーか見なさい!!
まぁこういう映画を観る際の原則として、
ここに描かれている数々の問題点は本当に真実か?
弁護士は善の存在か?
被害者の心情は?
主人公が無実だと知らないまま観たらどう感じるか?
自分自身の視点で、色々と考えをめぐらせてみることも重要かと思います。
実際問題、いかにも純真そうな女の子が涙を堪えながら「この人だと思います」なんて言ったら、普通の感覚を持った人はそれを信じてしまうでしょうしね…
劇中言われていた通り、人が人を裁くことは本当に難しいわけです。職務怠慢はともかく、劇中で「悪事」を行ったのは「本物の痴漢犯」だけですし。
個人的には、冤罪詐欺を仕掛けて金を巻き上げたりストレス解消したりするクズについても取り扱って欲しかったのですが、まぁそれはさすがに望みすぎでしょうか。話の中心はあくまで「刑事裁判」ですし。
とにかく、本作は現代日本人の必修科目として、視聴を義務付けてもいいくらいのデキだったと思います。
邦画復権とか浮かれるのは、こういう社会派映画をコンスタントに生み出せるようになってからにしなさいよ!ねぇ!
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大筋については今更書くまでもないと思いますので割愛しますが、とにかく日本の刑事裁判における数多の問題点が次から次へと大・開・放!
ロクに話を聞かなかった駅員!(追いつめられると「それは警察の仕事です…」)
恫喝混じりの杜撰な取調べ!(だが法廷では適切な取調べをしたと嘘八百)
人権無視の勾留生活!(検事の面談待ちでは狭い部屋に押し込められ、トイレも丸見え)
無罪を出したがらない裁判所!(起訴=国家権力が有罪と判断した、ということなので、無罪をよく出す人は出世出来ない)
もうとにかく、意識的に冷静さを保とうとしないとムカムカしてくること間違いなしです。
周防監督は相当綿密な取材を重ねたそうですが、本作にはそこで監督が感じた憤り、「こんなことがあっていいはずはない!」という怒りが満ち満ちているように感じます。
劇中、「痴漢冤罪には現代日本の刑事裁判の問題点がはっきりとあらわれている」と言われる通り、ほぼ被害者の証言「のみ」を根拠に有罪としてしまうのが現代の痴漢事件。
その一方、本当にやった人が数万の示談金でお咎めナシになってるんですから、「お前ら叩く相手が違うだろぉがぁぁぁ!!」と監督と一緒に怒りたくなります。本物を逃がしておいて、「昨今の性犯罪に対する世論の高まりを云々」じゃねぇよって話。
更に「性犯罪ばかり好んで聴く傍聴オタク」、なんていう最低の人種が出てくるに至っては怒りメーターもブチ切れます。
そしてここまで骨太で、理不尽で、不愉快な内容でありながら、全くダレることなくスクリーンに2時間半釘付け。「娯楽映画」としてもしっかり成立しているところがこの映画の凄いところです。
これは専門用語を分かりやすく解説していることや、主人公を支えてくれる友人・家族・後援者の存在が大きいと思います。
なので、「なんか重そうだから…」という理由でこの映画を敬遠するのは大間違い、もしそういう人がいたら気軽に見てみるといいですよ!つーか見なさい!!
まぁこういう映画を観る際の原則として、
ここに描かれている数々の問題点は本当に真実か?
弁護士は善の存在か?
被害者の心情は?
主人公が無実だと知らないまま観たらどう感じるか?
自分自身の視点で、色々と考えをめぐらせてみることも重要かと思います。
実際問題、いかにも純真そうな女の子が涙を堪えながら「この人だと思います」なんて言ったら、普通の感覚を持った人はそれを信じてしまうでしょうしね…
劇中言われていた通り、人が人を裁くことは本当に難しいわけです。職務怠慢はともかく、劇中で「悪事」を行ったのは「本物の痴漢犯」だけですし。
個人的には、冤罪詐欺を仕掛けて金を巻き上げたりストレス解消したりするクズについても取り扱って欲しかったのですが、まぁそれはさすがに望みすぎでしょうか。話の中心はあくまで「刑事裁判」ですし。
とにかく、本作は現代日本人の必修科目として、視聴を義務付けてもいいくらいのデキだったと思います。
邦画復権とか浮かれるのは、こういう社会派映画をコンスタントに生み出せるようになってからにしなさいよ!ねぇ!
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