くまもとよかとこ案内人の会

熊本観光ボランティアガイドの会です。主に熊本城や熊本市内をご案内いたします。

未指定文化財はどうなるんでしょうね

2016年05月26日 | 熊本市内の史跡、観光施設

熊本駅と熊本城の間に位置する城下町『新町・古町』。

この地区には歴史的建造物がたくさんありますが、地震で大変な被害を受け、思っていた以上にひどいものでした。

『未指定文化財』の場合、現行制度では貴重な歴史的建造物でも公的支援はありません。

県は未指定文化財の被災状況の調査を始めたようです。どうかどうかたくさんの人の力を合わせて少しでもいい形で復興できますように。

 

 

 

 

 

私事になりますが、こちらの町に大好きな人がいます。

先日、地震後はじめてお会いしました。とても怖い目に遭われ、甚大な被害を受けたのに、地震前と変わらず笑顔で迎えてくれました。

私のほうがいっぱいいっぱい勇気づけられ、元気をもらって帰ってきました。ありがとうございました。

 

 

 

復旧・復興はまだはじまったばかりです。そして心のケアも必要です。何もかも元に戻るには時間がかかります。

時には一歩進み、三歩下がることもあるでしょう。

時には進むことができず立ち止まることもあるでしょう。

無理せず行きましょう。そして頑張り過ぎず、ちゃんと弱音も吐きましょうね。

 

 

⇒ くまもと新町古町復興プロジェクト - Facebook



明八橋の勾欄は損壊していますが歩くことはできます

2016年05月26日 | 熊本市内の史跡、観光施設

 

新町2丁目と西唐人町を結ぶ明八橋(めいはちばし)。

この橋は明治8年(1875年)に架けられたので明八橋と呼ばれています。

年表を覚えるのが苦手な私は、こういうネーミングが大好きです。そんな縁?で新町や唐人町に行くときはよくこの橋を利用しています。

140年以上頑張っている明八橋。この橋も地震の被害に・・・。

 

 

 

上流側の勾欄は損壊。

 

下流側は一見大丈夫そうに見えるのですが・・・。

 

よく見るとあちこち傷んでいます。 

 

 

輪石はしっかりしています。

勾欄の損壊はショックですが、この橋を渡ることができます。よかった。本当によかった。

この橋は地震に耐えました。だから、これから先もずっとずっと守られていくことでしょう。 

 

明八橋(めいはちばし) 

熊本市中央区新町2丁目



下馬神社のふたつの鳥居は壊れていました

2016年05月25日 | 神社・仏閣

ふたつの鳥居がある下馬神社。

正式には『横手天満宮』ですが、下馬神社もしくは下馬天神の通称で知られています。

こちらの境内はそれほど広くありませんが、鳥居がふたつあります。

 

 

完全に崩れています。

 

こちらの鳥居も・・・。

危険な状態なので中で入ることはできません。

 

 

久しぶりに下馬神社に行きましたがショックでした。 

私のようなたまにしか行かないものでもショックを受けるので、地元の人たちは深い悲しみに襲われたことだと思います。

余震も収まらず、修復したくてもできず・・・。思うようにいきませんが、私たちには先人たちがついています。寂心さんも空から見守っていてくれます。だから一歩、一歩・・・。 

 

 

馬の銅像はしっかり立っていました。よかった。 

【2016年8月11日追記】

私がここにお邪魔したとき、馬の銅像は立っていたので、地震にも耐えずっと立っていたと思っていました。

しかし違っていました。2016年8月11日の熊日に、本震で台座から落下したと書いてありました。

それを誰かが業者に頼んで直してくれそうです。名乗りもせずこっそり直してくれたそうです。

こういう話し聞くとウルウルしてしまいます。

 

下馬天神、下馬神社、横手天満宮

熊本市横手1丁目


本覚寺(六角堂)の本覚院の五輪塔は・・・

2016年05月25日 | 神社・仏閣

正立寺(しょうりゅうじ)妙永寺(みょうえいじ)の変わり果てた姿にショックを受け一度は帰ろうと思いました。

でも、ここまで来てやはり気になるのが加藤清正公の側室・本覚院のお墓です。


本覚院は本覚寺(六角堂)に眠っています。

 

 

 

本覚寺に入るとすぐに本覚院の廟所があります。

この建物は外から見た感じではとくに被害がわかりませんでした。

加藤家の蛇の目紋、桔梗紋も以前とかわらずあります。

この扉から中の五輪塔が見えますが、ひとつが・・・。

一番上の部分がありませんでした。

 

 

地震で横手一帯も変わってしまいました。

春のお彼岸のとき、ここにお墓参りにみえた人は、こんな風になるなんて誰も予想しなかったと思います。

地震の脅威、自然の脅威。本当にこわいです。本当に平穏な時間が流れるようになるんでしょうか。いや、弱気になっていけない。必ず元に戻る、地震前の熊本よりもよくなる。そう信じて前を向かなくてはいけない・・・。

でも辛かった。悲しかった。

 

本覚寺(六角堂)

熊本市横手1丁目


清正公最愛の母が眠るお墓がある妙永寺

2016年05月25日 | 神社・仏閣

正立寺(しょうりゅうじ)のあとは妙永寺(みょうえいじ)へ。

 

妙永寺九代目住職・日行上人は猫が大好きでとても可愛がっていました。

かわいい猫の石像と倒れた石像を同時に目にするとあまりにも切ない。

 

 

 

この前に立った時、私は一瞬違うところに来たのかと錯覚しました。

いつもあった山門がなくて・・・。

 

 

山門の屋根が落ちています。

こんな姿になるとは・・・。あまりにも悲しい。

 

本堂もロープが張ってあり近づけないようになっています。

 

 

加藤清正公の最愛のお母さんの廟所です。

この廟所内には清正公が朝鮮出兵のとき、自ら彫刻し、お守りとして陣中に置いて、母として拝んだと伝えられる座像があります。

それは見ることができませんが、この建物は外から見た感じでは被害は特にわかりませんでした。

この廟所の後ろにお墓がありますが、今回は行っていません。たくさんのお墓が崩れ、足を踏み入れるのが申し訳なく。

もう少し時間が経ってからお参りに行きたいと思います。


妙永寺(みょうえいじ)

熊本市横手1丁目