くまもとよかとこ案内人の会

熊本観光ボランティアガイドの会です。主に熊本城や熊本市内をご案内いたします。

400年生き続ける鼻ぐり井出

2010年08月26日 | 熊本市内の史跡、観光施設
熊本市から阿蘇に向かう時よく通る菊陽町。ここまで来ると視界も開けて段々山の近くにやってきたなと感じさせる所です。

今では菊陽バイパスが出来て車がどんどん走り抜けて行きますが、少し裏道を通ると白川の流れと田園風景が広がり気持ちのいいドライブが出来ます。

豊かな田園風景が広がる為には、豊かな水が不可欠ですが、ここ菊陽町馬場楠にあるのは、400年の歳月が流れても現役で活躍している「鼻ぐり井出」です。←リンク先のHPは水の無い状態の内部の様子が撮影されています。



写真でこの大きさ、迫力が伝わるでしょうか?

私には、古代ローマの遺跡,ガウディの造形の様にも見えました。。これが、水圧にも耐え、色んな災害にも耐えて今なお181haの水田を潤しているんです。
見学した日は、水深もそうなかったので仕切りごとに渦を巻く様子を見る事が出来ました。



清正公は、知恵のある人だと改めて関心してしまったこの鼻ぐりの仕組みは、水路を作り、その底の岩盤を2~3m間隔で幅1m高さ4mで屏風状に残し、その底辺に直径2m位の蒲鉾状の穴を開けたそうです。



この辺りは、写真でも分かる様に道から水路底までは20mくらいあるそうです。阿蘇から流れくる火山灰が水路の底にたまってしまっては、排出に大変な労を要します。それを自然の水流を利用して堆積を解消したわけです。また、この周辺に出入りする水量を調節する分水路や吐を作りここの通水量を一定に保っているそうです。

エコな私は、掃除せず長持てしかもメンテ要らずに感心してしまいました^^;

出来た頃は80基あったものが、今は24基になってしまってます。しかしここは一見の価値が大いにあるところです。

場所は公園化され駐車場もあり、大変分かり易くなっています。






くまもとよかとこ案内人の会

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