DIARIO

流れていく日々

成功小説

2005-07-12 12:02:12 | books
週末に、4冊ほど本を読んだ。たぶん暇なんでしょう。
その中でよかった本。

チャンス 成功者がくれた運命の鍵 犬飼ターボ著 著者のHP

作者の実体験をもとに書かれた成功小説です。
面白くてためになったと思いました。

話の筋は、中古車販売業をしているが、一向にうまくいかず、
生活が親から自立できていないダメな28歳の男が、とある男性と出会う。
その男性はメンターとして、ダメな男を成功に導いていく、というもの。

筋としては単純だと思うけれど、そのメンターとなっている男性のひとつひとつの教えは、
たかだか小説だから、と言いってしまえないくらいいいものだった。
前に読んだ、経沢さんの本は、実際の話であるけれど、規模が大きいので、
実感がわかず、そうなんだ、そんなものなんだ、と思う部分も結構あった。
この本は、小説なのだけれど、なるほどと実感がともなう部分が多かった。

人生において、よいメンターの存在は大事なものだと思う。
スポーツでいうと、コーチのこと。
よい友人も、もちろん必要だけれど、友人というのは、価値観が似ていたりするので、
どうしても同じくらいの視野、目線でものを見たり考えたりすると思う。
その点、メンターはもっと広い視野、上の目線を持っていて、
もっと広く、上があるということを、見せてくれる。
同じ目線からではわかりにくい欠点も、もっと上から見ればすぐにわかるだろう。

この本を読んで、初めてメンターという人の存在を意識した。
メンターは何も、起業のためだけのものというわけでもない。
恋愛や、結婚、子育てのメンターもいるだろうし、趣味のメンターもいるだろう。
自分にもし今そういう人がいないなら、探さなければ、と思った。

いかにも、という成功哲学本というものでもなく、気軽に小説として読めるので、お薦めの一冊です。