DIARIO

流れていく日々

エメラルド・カウボーイ

2005-03-14 13:34:59 | cinema
エメラルド・カウボーイを観た。

コロンビアのエメラルド王早田氏のアクションドキュメンタリー。
ハリウッドの「お話」アクションシーンなんか、顔負けのハードなアクションシーン続出。
小柄な東洋人の男が1人、拳銃抱えて集団の先頭きって突撃していく・・なんてのが、
「実際にあった」話なんだから、すごいと思う。
映画ロケも、ホントにコロンビアの山の中とかでやっちゃってるんだからすごい。

さて、前半のエメラルドに魅せられて次第にエスメラルドとして成功していくところでは、
もうホントそこかしこで、サルサやメレンゲが流れて、それだけで楽しくなっちゃいます。
酒場で初めて踊ってみるシーン、「コロンビアの女を落とすにはサルサが上手くないとダメ」って
いうようなことを女性にささやかれてます。
う~ん、コロンビア女性に限らず、その通り!なんて妙に共感してしまう。
前半はとにかく「夢と希望」に満ちていて、困難もなんのその状態で、観ていてもそんなに辛くない。

ところが、後半、成功を手にした後には、とにかくあらゆる難題がこれでもかってくらい、
ガンガン早田氏にふりかかってくる。
外国人としてのトラブル、家庭のトラブル、経営者としてのトラブル、
コロンビアゆえのゲリラや誘拐の脅威などなど・・・。
それら全てに正面から向き合って、突き進んでいくパワーに圧倒される。

今、困難な状況にいるなと感じている人も、またそうでなく平穏無事だけど何か物足りなく思っている人、
何かをやりたいけれど踏み出す勇気がない人、これから何かをしようと思っている若い人も、
このままでいいのかと思っている中年も、みんなに観てもらいたいなって映画。

映画を観たあと、六本木のバーに出かけて、生早田氏にお目にかかりました。
さっきまで、スクリーンの中で拳銃持ってがーっと突進してた人が、
実際に目の前にいて、サルサなんか踊っちゃってるのを見るのは何とも不思議な感じでした。