インテグラな日々

本、音楽、そしてスポーツ…!

ベスト本

2008-01-03 02:29:26 | そのほか
ここいらで、MY長編歴史小説を紹介したいと思います。
読んでいる作品が非常に偏っていますが、そこはご理解のほどを。

個人的に思うのは、司馬さんの作品は大好きで、(司馬作品の)8割ぐらい読んでいますが、面白さの割りに、なぜか強烈に印象に残るのは少ないかなと思っています。

「樅の木は残った」山本周五郎
1回しか読んだことはありませんが、尋常じゃないほど興奮しました。小説で、ここまでドキドキさせて読んだものはないですね。予備校時代に読んだ本です。

「殉死」司馬遼太郎
強烈でした…。その一言に尽きます。乃木大将という人を何も知らずに読み、すごく考えさせられました。この本を読み、日露戦争に興味を持つようになりました。

「坂の上の雲」司馬遼太郎
全8巻で、挫折しそうにもなりましたが、最後はものすごい高揚感を感じながら読みました。こういう人たちがいたからこそ、今のオレたちがいるんだなと。

「王国への道」遠藤周作
山田長政ものでは一番おもしろかったですね。ちょっと宗教臭さが気になりましたが。長編としては2006年に読んだものではベスト1かもしれないですね。

「菜の花の沖」司馬遼太郎
高田嘉兵衛という人は知りませんでした。いや~、日露戦争が起こる前に、こんなことがあったんですね~。ロシアとの戦い、そして友情…。「大将、ウラー!」。

「竜馬がゆく」司馬遼太郎
世間一般にいわれるほど、思い入れはありませんが、最終巻は読むのが辛かったですね。その最終巻は高知の「竜馬記念館」で買いました。いい思い出です。

「新撰組物語」子母沢寛
これは短編集ですが、一つの作品として成立しているので入れます。「新撰組血風録」の後に読んで、さらに新撰組に興味を持つようになりました。

「列藩騒動録」海音寺潮五郎
海音寺さんの本ではMYベスト1です。ツッコミどころはなく、単純に楽しめました。この本を読んで、江戸時代のお家騒動に興味を持つようになりました。

「梟の城」司馬遼太郎
何か読むものがなくなると読む本。ほんとに、ラストは鳥肌が立ちました。忍者が好きになったきっかけとなった作品。長編では最も多く読んでいる作品。

「伊達政宗」山岡壮八
政宗好きのオレとしては思い出に残る作品。政宗の長編としては最多の3回か4回読んでいる作品。ちょっと政宗がスーパーマンとして描かれているかな…。

で、オレが合わなかった本を三つ紹介します。

「風雲児」白石一郎
ダメでした。山田長政という人を書くのは難しいのは分かりますが、ツッコミどころ満載。「え~」とか「普通そう考えるか」などと文句を言って読みました。

「最後の将軍」司馬遼太郎
大河になっている作品ですが、過去3回アタックしてダメでした。徳川慶喜に共感できませんでしたし、慶喜を評価する司馬さんの考え方にも……でした。

「真田&忍者もの」池波正太郎
オレ的にツッコミどころがあったり、説得力を感じなかったり、同じ話の短編や長編が多く、なおかつ登場人物や設定を変える(全く変えない)ところ。

で、明日は短編にいきたいと思います。