じょじょりん文庫

読書好きで雑読。ゴルフ好きでへたくそ。
気の向くままに本ネタとゴルフネタを書かせて頂いています。

天璋院篤姫 宮尾登美子

2008-11-10 | 伝記
新装版 天璋院篤姫(上) (講談社文庫 (み9-7))
宮尾 登美子
講談社

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テレビではだいぶ話が進んできましたが……
予め読んだ本があると、どうしてもテレビが主を置く場所と原作とは微妙に違う感じを受けてしまいます。
ドラマが終わったら読んでみると良いかも知れません。

話は、薩摩藩主の分家に生まれた篤姫が、巡り合わせと自分の才覚で将軍家の御台所になり、大政奉還後の動乱を切り抜けて生き抜く話です。
本では、将軍家の御台所になるまでの紆余曲折と、後の和宮との争いから和解に至る過程がメインとなっていて、将軍家定との交流(実際は交流が成り立つ余地がなかったと言う話)や、小松帯刀との交流にはあまり頁が割かれていないように思います。
本では、小松帯刀の話題は、薩摩以降ほとんど出てこなかったのでは……(けっこうコワイ顔の人ですよね)

篤姫は体も大きく厳つい人で、あまりこう男性と縁のある人ではなかったという話です。だからこそ、孤独に強く、夫亡き後は家茂を育て、家茂亡き後は田安亀之助を育て、徳川家をどうにか守っていけたのでしょう。
晩年、気心の知れた侍女と過ごし、和宮とも仲良く交流していたというのが、少し救われる気分です。

来年の大河は坂本龍馬らしいですね。
今更という感じですが、どんな話になるのでしょうか。

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