ザ・サウンド オブ わんわん The sound of wan wan

ベルジアンシェパードグローネンダールのズースです。

こんな時もある

2024年01月07日 | 犬たちのこと
冬の明け方の月。


今日はもう七草粥。
例年、年明けから七草までは長く感じるのだけれど、今年はあっというまで、七草粥のことはすっかり忘れていました。
あわててスーパーで七草を買ってきて、夜にお粥に刻んで入れて食べました。お餅もいれて、おいしかった。

いろいろあって、心ざわつく年明けです。見たい映画もゆっくり読みたい本もあるけれど、そんな気分にもなれません。
人生にはそういう時もある。
人間、言うに言えないことってあるものですよね。
みんなそういうものを抱えて生きてるのだと思います。
よくもまあみんな頑張って生きてるものです。
そんなことを思いつつ、電車に揺られている今です。
とにかく、しかたがないから流れるままにいきます。
なるべく心を落ち着け、足の裏をしっかり地面につけて。
来た運命は受け止めて。

朝晩のズースの散歩は日課。ズースと歩くのは心の安定剤。






パール、一周忌・年末年始

2023年12月29日 | 犬たちのこと
去年の12月27日、パールが亡くなったのでした。1年はあっという間。でも、パールには長いこと会っていない気がします。
懐かしいパールです。






今年の年末は、娘一家が引っ越してきたため、賑やか。年末だから、というより、日常的にいつもと違う年の暮れとなりました。


親子3代でテレビゲームしている図。


こどものころ、というか若い頃は年末、お正月は楽しみでした。年末にはクリスマスから引き続き、なんとなく華やいだ感じ。そして、お正月のまっさらなイメージ。除夜の鐘のころ、お風呂にはいると、つめたい外の空気と一緒に新しい年が、希望いっぱいの顔してやってくる気がしました。
新しい肌着、白紙の日記帳。
いま?いまは、なにもそんな感慨はありません。それどころか、年末年始の諸々の雑事から逃げ出したい。

紅白歌合戦も、歌が大好きな私は楽しみだったけれど、近年の流行りの歌にはついていけないだけでなく、外国の歌手やグループに頼る傾向にがっかり。
審査員も昔はもっと大物が出ていたような気がするけどねえ。。。
まあ、どうでもいいことですけどね。


おばあちゃん記念日

2023年05月30日 | 犬たちのこと
先日、ズースの散歩のときに、「あ、オオカミみたいな犬だ」と、小学校一年生くらいの男の子が走り寄ってきました。ズースは驚くと飛びつく習性があります。「危ないから離れといてね」と言うと、「おばあちゃんだって危ないんじゃないの?」と男の子。
一瞬、戸惑いました。
私を「ばあば」と呼ぶ孫が6人いますが、孫以外から「おばあちゃん」と呼ばれたのは初めてのこと。
そうか、ジーパン履いていようが.散歩で20000歩歩こうが、名実ともにおばあちゃんなのね、と納得。
「おばあちゃん記念日」だと思いました。
令和5年5月14日。67歳と5ヶ月。



出かけるよ、行ってきますと声かけた時の寂しそうな目

いつもつがいでいるのに一羽しかいない。どうしたの?と声かけるとガァガァなんか言っていました。

深田池のそばの道の上。

母の日にもらったお花。

住吉川に行った気分・長崎の桃カステラ

2023年04月30日 | 犬たちのこと



今日、夕方の散歩は、いつものコースより少し足を伸ばして、久しぶりに住吉川に行きました。六甲山から流れ出る住吉川は、急流で雨のあとはごうごうと音を立てて流れるので、ズースは怖がって近づきませんでした。
見知らぬ人から声をかけられたりしながら少し川を眺めて休憩しての、帰り道、ふと、ずいぶん遠くまで来てしまったような感覚にとらわれました。今まで味わったことのないような心もとないような不思議な感覚でした。
住吉川はニケやパールを連れて何度も来ました。ニケやパールが若くて元気な頃は、川沿いの道を海まで歩いたこともあります。そんな馴染みの場所のはずなのに、何故だろう?
確かに、ニケ、パールが次々と歳をとり調子悪くなって、遠くまで散歩できず、ここまで来たのは、何年かぶりではありました。
それにしても、この、まるで知らないところにきたかのような、夢の中で迷っているかのような心細さは?
そうか、私もそれだけ歳をとったということか?この距離を遠くに感じるようになったのかもしれない。
私は「ホーム」から離れることを嫌がる年齢になってるのか?
いや、この景色が久しぶりすぎて慣れてないだけか?
あれこれ考えて心が千々に乱れたまま帰路を急ぎました。
距離にするとどのくらいかわからないけれど、スマホのアプリによれば、この夕方の散歩だけで10000歩ほどでした。
あの気分は老化の一種だろうか?
冒険心の欠如もはなはだしい。
こんなことで行きたいと思ってる海外旅行なんてできるんだろうか?




夫の郷里の味「桃カステラ」。夫がふと食べたくなって、桃の節句でもないのに注文しました。
万月堂の桃カステラは、大きい。
カステラの上を覆っている桃をあらわす砂糖菓子は、とても甘くて、以前知り合いに差し上げたら、それをとり去って食べていると言っていました。その気持ちもわかる。からだに悪そうな気がするほど甘い砂糖の塊です。しかし、慣れるとこれがあっての桃カステラなのです。
万月堂のは、砂糖菓子の部分もどこか上品な爽やかさがあり、とてもおいしいです。


桜もおわり。イソヒヨドリ。

2023年04月04日 | 犬たちのこと
今年の桜、早かったけれども、天候に恵まれて長く楽しめました。
もう庭のハナミズキがほころんできています。








この週末、遊びにきた孫とズースは仲良しです。



イソヒヨドリがさえずっているところ。
電柱とか屋根の端っことかを崖に見立てている、と何かで読みました。
美しく音楽的な声でさえずってくれます。

ひとりっ子になったズース・「寿命がつきる2年前」・パールのオムツカバー

2023年03月09日 | 犬たちのこと
パールとさよならして、2ヶ月半ほどたちました。
このブログを始めた時には4匹いた犬が1匹だけになり、楽になったような寂しいような。
老夫婦の関心は、ズース1匹に集中し、濃密というかべたべたと可愛がっています。犬1匹飼うとはこういうことか、と思っている次第です。
思い返せば、4匹や3匹のときは、どうしてもそれぞれへの愛情が薄かったようで、犬たちに申し訳なかったなあという思ったりします。
ズースは、パールがいなくなって最初こそ寂しそうにしていましたが、今はひとりっ子満喫中です。

近所の天満宮。梅の名所。




毎朝、お参りするお地蔵さま。
いつもお世話になっています。


夕方の散歩、いつもの神社で。


うちでくつろぐズース。




📖☕️🍵🍫🍀



夫に勧められて読んだ。
寿命が尽きる2年前とは、いまこの時。そう決めて2年間は医療に頼らず、好きなことをして生きよ、と。
我が身をくよくよ心配せず、無為自然、少欲知足、莫妄想で、と。
なるほど、と思うところは多々あれど、そうはいってもねえ、ズースを見送ってやらなければ。。。

みかんを食べにくるヒヨドリに「パール」と声をかけたくなる。




パールのオムツカバーも懐かしく…緑、紫、オレンジ、ピンク…1年以上、オムツしていたパール。嫌がることなくおとなしくしてもらっていたね。



パール、さようなら、ありがとう。

2023年01月07日 | 犬たちのこと
パールは、12月27日に虹の橋へと旅立ちました。
11月7日ごろから具合悪く、何度も覚悟しましたが、奇跡的に蘇ってはまた少し食べたり、歩いたり。
少しずつ階段を降りるように弱っていきました。
12月22日頃から全く食べなくなり、水も飲まなくなってからは苦しい数日間。
飼い主にとっても、最期のときを待つその期間はほんとうに苦しく、つらいものでした。
3年前に亡くなったニケに、「ニケちゃん早くお迎えにきて」と何度も呼びかけました。
苦しくてかわいそうで、何度も「安楽死」が頭に浮かびました。
以前、ニケが死んだころ、カナダ人の英会話の先生から、「なぜ安楽死をさせなかったのか」と聞かれたことがあります。
アメリカやカナダでは、助からないペットには安楽死させるのが普通らしい。
安楽死を選ぶことは、ペットと飼い主双方の負担、苦しみを減らすことはできると思いますが、日本では一般的ではありません。
競走馬の世界ではその処置がとられるようですが…
今回、パールの苦しみがかわいそうで見ていられず、日本でもペットの安楽死について一考の余地があるのではと思いました。





近所の犬仲間たちからたくさんお花をいただきました。
パールは、穏やかな性格で、だれとでも仲良くできました。吠えられると逃げてましたが。
人間のおばちゃんが大好きでした。みんな優しくておやつをくれたりしたから。
おばちゃんをみると知らないひとでも尻尾ふって寄っていきましたので、喜ばれました。


お正月の2日に近くにドライブに出かけたとき、虹が一瞬出ました。
パールの虹の橋だなあ🌈と思いました。





 
孫たちと散歩も楽しんだね。
このブログもパールがうちに来た日から始めたのでした。
パール、14年間ありがとう。






今年のお正月の食卓。食べかけですけど。


ズース一匹になりました。
犬が一匹なのは、ほぼ30年ぶり。
正直、ラクだなあと思います。
3匹、4匹いた時は大変だったなあ、無理なことしてたなあ、と。可愛かったけれども。
若さの勢いがあったのかな、飼い主も。

ズース6歳・パールの看病・遠藤周作「深い河」

2022年12月21日 | 犬たちのこと



「ぼく(ズース)は12月18日に6歳になりました。
ぼくは、具合の悪いパール婆ちゃん(14歳)をみまもってるよ。
ときどき踏んづけて怒られるよ。」

パール婆ちゃんは何回も何回も、もうこれまでかと覚悟するような容態になりましたが、そのたびに少し持ち直しています。徐々に弱って脚も立たないのですが、いまは、口元に持っていけば少し食べます。
パールはおなかを壊しやすくて獣医さんに教えてもらったフードしか食べていなかったのですが、それは今は食べないのです。
おなかも悪く歯も悪いパールに、何をどれだけ食べさせてやったらよいのかわからない。いま何が食べたいのかどんな気分なのかも言葉を言わないからわからない。
誰か教えてほしいという気持ちで、どうしたらよいかわからず悩んでいたら、夫が「正解は誰にもわからない」と言いました。
息子も「人間だって同じかも。正解はわからないよ」と。
あ、そうか。そう言われたら、少し気が楽になりました。たしかにそうかもしれない。

何に対しても、どこかに正解があるのでは、と求める癖のある私ですが、何であっても正解なんてわからないのかもしれないなあ・・
と、思いました。

なんでも混沌の中だ。そこでやるしかないなあ。パールを眺めながらそう考えました。






元気なズースと散歩するのは気晴らしになります。
毎日寄る神社は、スケートの羽生くんで有名になった神社だけど、サッカーの神様もいます(たぶん)
毎日ここにお参りして、日々の感謝とお願いを同時にしています。


気持ちが重い日が続くので、思い立ってこれを再読しています。昔読んだ本ですが、なんとなく気分に合うような気がしたので。
昔読んだときは、辛気臭い本だと思いましたが、読み返すと、年齢を重ねたためか感慨はありました。
晩年、この本を著した作者のキリスト教観、そこへの共感までは、届くことはできません。










パール、危機を乗り越え、無事14歳の誕生日を迎える

2022年11月20日 | 犬たちのこと
元気になったパールです。


先々週の、11月7日、パールの具合が急に悪くなりました。
朝は普通にご飯を食べました。でも、なんだか力ないなあとは思っていました。
午後、私が外出から帰ると、様子がおかしいのです。
脚がよろよろして、ぼうっとした感じ。
去年の年末に脳梗塞のような症状になった時と似ていると思ったので、再発かなあと目を見てみましたが眼振はありません。
それから数日間、ぐったりして全く食べませんでした。力なく横たわって眠るばかり。
時折よろよろ起き上がって水は飲んでいましたが、ぼんやりしていて意識のレベルが明らかに落ちている感じ。
鼻がズルズル音がして、血の混じった鼻水が出ていました。
クシャンとくしゃみすると、薄い血の色の鼻水が飛び散ります。
ぐったりして呼吸が苦しそう。食べない。今まで数々の不調を克服してきたパールですが、もうここまでかと覚悟しました。歳が歳ですので…

同時に仕事でどうしても毎日外出しないといけなくなり、具合の悪いパールを置いていくのはつらい。後ろ髪引かれる思い。ほんとに困り果てました。

ところが奇跡のパール。
1週間たち回復してきました。少しずつごはんを食べるようになり、鼻のズルズルもおさまってきました。立てなかった足がしっかりしてきて、
玄関の段差をぴょんと乗り越えるようになりました。

そして、11月17日、無事14歳の誕生日を迎えました。



回復後のパール。
この写真みて、娘が「うわあ、100歳のおばあさんみたい」と言いましたが、実際そのくらいなのかな。

ズースは元気です。秋の散歩を楽しんでいます。







犬の日・小さい店の料理・富士日記

2022年11月01日 | 犬たちのこと
今日はわんわんわん(111)で、犬の日だそうですので、うちのわんたちの写真をのせます。
これは今朝の写真。雨降りで散歩が少なく、ちょっとつまらなそう。
ソファの上がパール。
下がズース。









ここまで、最近のズース。
夫と私、老夫婦の愛を一身に受けています。
ほんとうは、もっと走ったり、いろんな場所に連れて行ってくれる飼い主だとよかったかもしれないけれどねえ。
「ズースが来てくれてほんとによかった」が、私たち夫婦の合言葉。







パールは足が弱くなってきて、トボトボとお散歩しています。
もともと筋肉質で、去年は山の上までズースについて上がっていたのに。
寡黙で静かなパールだけど、なんでもわかっているのです。
老犬のかわいらしさを日々教えてくれるパールです。

🐶🐕 

先日初めて行ったおいしいお店。
うちの近くで通るたびに気になっていた「小さい店 良」のお料理。ネットの評価も高いのです。





写真の順番が逆ですが…。
懐石料理ですが、高級な食材を使っているわけではなく、でも、一品一品が丁寧でオリジナリティがあります。みかんの上に炙った鱧がのせてあったり。
店長の良さんは、可愛らしいお坊さんのような感じのかたでした。





毎日がつまらなくて、日常のあれこれがめんどくさくてやる気がなくなったときに、これを読みたくなります。
不思議と力が蘇ってくる魔法の力がある本。
武田泰淳・百合子夫妻の山小屋での日々を、百合子さんの飾りけない筆致で綴られた何気ない本なのです。
あまりに素っ気ないほどの普段着の文体と内容に、なにこれ、つまんない、と思う人も多いでしょうし、逆に私のように力をもらう人もたくさんいるでしょう。
作家の川上弘美さんが愛読されていると読んだことがあるような… 
田村俊子賞を受賞している本だそうです。

これの中巻で、愛犬ポコが死んでしまうところがあります。その死に方がかわいそうで、ある意味飼い主の不注意なので、最初読んだとき腹がたったのです。なんて無神経なことをするんだろう?と。
そこのところは嫌いでした。
でも、よく読み直すと、飼い主(武田泰淳夫妻)の心情も伝わってきて、仕方なかったね、という気持ちになりました。







ニケの3回忌・珈琲ベルグのお昼ごはん

2022年09月11日 | 犬たちのこと
今日、9月11日は、ニケとさよならしてから3年めです。
忘れもしないあの日のこと。苦しそうな最後のとき。
ほんとうに虹の橋があって、のんびり、ゆったりしたニケちゃんとまた会えたらいいのになあ。


ニケと、赤ちゃんのズース。

ニケとパールとズースと、遊んでいたね。
懐かしい日々。
飼い主のほうもその年月分、歳とりました。
犬たちのおかげで、いい人生と言えます。
ニケちゃん、ウララ、それから虹の橋にいるシェルティのジュン、さくら、ふうちゃんもありがとうね!



うちから六甲山超えて有馬温泉の向こう、車で20分ほどのところに、ベルグというコーヒーショップがあります。
緑に囲まれた静かな場所にひっそりとあるのですが、知る人ぞ知る人気のお店。
店内にグランドピアノがあり、コンサートが開かれることがあります。
コロナ前から久しぶり。4年ぶりくらいに行ってみましたが変わっていないので嬉しかったです。
お昼ごはんがとてもおいしいのです。
メニューは、エビフライ、ロールキャベツ、ハンバーグ、サワラ西京焼の4つ。
和風の前菜とデザート、コーヒー付き。
この前菜がいいんです。ひじきに切干し大根、冷奴、卵焼きなどなど。ひとつひとつ手作りの良いお味。


私はロールキャベツ、夫はエビフライ。



(食べかけのをとったのでちょっとソースが…)

デザートのフルーツゼリー。




昨夜の中秋の月です。きれいでした。




孫・暑い日々

2022年08月15日 | 犬たちのこと



夏休み、孫たちが来ました。
六甲山の山頂に行ったり、プールに行ったり。
じいじいはかなりお疲れの様子。





孫はかわいい、とは、世間でよく言われること。
昔、「孫」っていう題名の歌謡曲もありました。♪なんでこんなにかわいいのかよぉ〜孫という名の宝物♪とかいう、全くヒネリのない歌詞でしたね。
孫のかわいさというのは、その成長を俯瞰的に見られるところにあるのかもしれません。
子育てのときは全く余裕がないのですが、孫となれば、人間が生まれて育っていくさまを、少し離れたところから客観的な目で、つぶさに観察できる。こちらが人生経験積んだぶん、からだの成長だけでなく、心の枝葉が伸びていく様子も感じとることができる。
祖父母の立場になってわかったのは、孫とは、一方通行ではなく、双方向の愛情の交流が可能であること。
孫は、じじばばの愛にちゃんと応えてくれるものだということ。
先細りの祖父母にとっては、孫はたしかに未来を感じさせてくれるなあと思います。






それにしても暑い日々。
ズースの散歩は、保冷剤の氷嚢で冷やしてやりながら、です。
主人はズースの毛を刈りたがっていますが、私がストップをかけています。
早く涼しくなあれ。




パール、元気を取り戻す

2022年07月24日 | 犬たちのこと



パールが不調でした。足が立たなくなって、食欲もなくなりました。いつものおやつも食べない。
もうこれまでか、と覚悟の日々。
でも、食欲復活し、足もしっかりしてきました。なんだったのだろう。少し口の中がいつもより熱い気がしたので、感染症のようなものか。あるいは、冷房の部屋にいるのだけれど、散歩のときに暑さにあたったのか。朝の涼しいときと、日が暮れてから散歩するようにしているけれど、それでも老犬には暑いのだろうと思います。
とりあえず、ほっとしていいのかなあという気持ちです。
それにしても、もう5匹の犬を見送ってはいるけれど、こちら(飼い主)も歳とって、とてもこたえます。今まで以上に受け止めるのが大変です。
私にもエネルギーが足りないのです。




パールが来たときに、このブログを始めたのでした。月日は流れました。何もかもが過去に押しやられて、そのことにも、圧倒される思いです。時は流れていきますね。



花の季節

2022年03月30日 | 犬たちのこと
ここ数年、桜が寂しそうに見えるのは、我が身がしぼんだ(老化)せいか、それとも、気候変動により花の時期がずれてしまったせいなのか。
あるいはうちの近くの公園や神社の桜の木たちが歳とって、切られたりして、枝ぶりが変わってしまったせいかもしれない。
新しい木が植えられていて、また数年後、賑やかさを取り戻すかもしれない、と希望を持とう。












パール一命をとりとめる・木村治美エッセイ集

2021年12月29日 | 犬たちのこと



パールは一命をとりとめました。
少しずつ食欲が出てきて、ドッグフードも食べるようになりました。
足も日増しにしっかりしてきています。
歳が歳ですから、この先何があるかはわかりませんし、覚悟も必要ですが、飼い主だって同じこと。
生きとし生けるものの宿命です。

年末ですが、パールの看病疲れを少し回復させねば。大晦日から年始にかけての孫たちの来襲に備えて、体力を温存させておきたいので、大掃除も年賀状書きもサボろう。


著者は、「黄昏のロンドンから」で1977年に「大宅壮一ノンフィクション賞」を受賞して、その頃テレビ出演も多く一世を風靡した感があります。
その後、エッセイストグループを主宰して、エッセイの書き方について多くの著作を世に送り、エッセイを書きたい人々を応援する活動をされています。
エッセイというのは、所詮、自慢か自虐だ、と言われたりして、その傾向はなきにしもあらずか、とも思いますけれども、やはり上手なエッセイは、そこからうまく外れています。
何度も何度も読んで年季のはいったこのエッセイ集は、日常生活、家族、旅などエッセイの王道ではありますが、なにか一味違う。さりげない日常生活を描きながら、時代を行き来し、世相を論じ、豊富な知識を披露してくれる。上等なエッセイのお手本のよう。
ちなみに「モンテクリスト伯」のこの上ない面白さをこの本の中で教えてもらい、老後の目標である、世界名作長編小説への挑戦のひとつ目として今読んでいるところです。