1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 今日の法話は、過去の法話の再度投稿の依頼によって。

2023-06-07 08:03:25 | 法話
【臨時法話。下記の法話は、3月7日に投稿させてもらったものですが、某法話の読者(教諭)から「クラスの子供達と保護者に何気なく読んでもらいたいから、今1度投稿してもらえませんか」の依頼によって、今日も再度、投稿を】

檀家で野球部の高校生が「もうすぐWBC だね、住職。僕ね、いつも思うんだけど、大谷翔平さんや佐々木朗希さんが注目されてるけど、160キロ以上の球を、毎球補給している捕手の事が、あまり評価されてないんだよね」と。「拙僧もそう思うよ。勿論、大谷さんや佐々木さんは、球を補給してくれてる捕手あっての自分と、感謝されていると思うが、世間の評価は、花形役者が主(おも)だもんね。世の中には、こんな大事な役割(捕手)を担っているのに、評価されてない人(職種)って、どのくらいある(いる)んだろうね。家庭内でもそうだよ。捕手の事を女房役って言うだろ」「ほんとだ。でも、僕の父さんは、母さんに凄く感謝してるよ。住職の法話の『天から貰った最高のプレゼントは、わが女房殿』の言葉が座右の銘、といつも父さんが」と。

ある高僧が「出会う人には、出会うようになっとる。それも、一瞬早くもなし、一瞬遅くもなし」と。また、縁というものは、人であれ、病気(コロナ)であれ、事故であれ、災害であれ、全て「出会うは運命、出会ってからは努力、最後には感謝」と。更に「割り切れんものを、無理矢理割り切って、わが心と折り合いを付けるが、人生」と。こだわりは、足を止める事になりますもんね。上記の言葉は拙僧、法話の時には度々使わせてもらいますが、特に、親、教諭、会社の上司、師匠、など、人を教育する立場にある人達には、上記の言葉を軸にして「躾(しつけ)は『するもの』じゃないですよ、躾は『見せるもの』ですよ」と、自分(拙僧の事)の事は棚に上げて偉そうに、このお話を。

因みに、投稿写真の山本五十六さんの言葉の語源は、江戸時代中期、上杉家中興の祖である上杉鷹山公(為せば成る。為さねば成らぬ何ごとも。成らぬは人の為さぬなりけり)の言葉の一節を参考にされたもの。人を教育するは、人を動かすは、難しい。

次回の投稿法話は、6月10日になります。