1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 昆虫学者の梅谷献ニさんが「ゴキブリは不潔と日本人は大変に嫌うが、洗わない手と、そう大差ないわい。これ程に嫌うは、日本だけ」と。

2022-05-07 09:13:22 | 法話
読者女性が「住職のお寺はゴキブリ、いるか」と。「いるよ」「見つけたら、どうしてる」「家内に見つかったら、命の問題になるので、拙僧、ゴキブリに『ママに見つかったら、殺られるぞ。早よ、姿を隠せ』とゴキブリに」「それは、あかん」「何故。ゴキブリが『俺がいったい、何したってんだ』と言ってるかもよ」と。

【追伸】
この女性に「ゴキブリは世界に5000種類以上、日本には60種類と。屋内に出没するは10種と。地球上に恐竜が栄えたは2億年前。ゴキブリは3億年前から。約1億年前に隕石により、5回目の大量絶滅で恐竜時代が終焉した時も、ゴキブリは生き残り、殆ど姿を変えずに今日まで。当に、生きた化石。地球上の総生物の内、7割が昆虫。よって、地球は昆虫の星と言っても過言では。地球上の総生物の0、01%しかいない、数にも歴史にも劣る人間が、生き物の大先輩であるゴキブリを追い掛け回して、必要以上に殺すは如何なものかと。同じ様に嫌われてる虫にムカデが。わが寺にも数多、生息を。25年前、次男3歳の時に外で、20センチ程の紐(ひも)みたいな物を手に掴んでブラブラと。よく見ると、ムカデにて。「手を開け、手を開け」と静かな声で息子に。地面に落ちたらササッと姿を。その時『危害を加えられる相手じゃないと、ムカデは本能的に思ったのかな』と。この時も、共存の意味を考えさせられたよ」と。

【追伸】
ゴキブリはそもそも、何故そう(ゴキブリ)呼ばれてるのか。江戸時代までは、食器を舐める習性から『御器噛ぶり(ごきかぶり)』と。それがいつしか『ゴキブリ』と。そう言えば、祖父母が「ゴッカブリ、ゴッカブリ」と言ってたな。短期間で爆発増加の印象があるが、卵から成虫まで最短の『チャバネゴキブリ』で3ヶ月、寿命が10ヶ月。大型種だと成虫まで2年を要し、寿命は1年と。因みに、野口雨情の童謡『黄金虫』は、ゴキブリの事らしい。茨城県北部では、ゴキブリを黄金虫と呼び、家に数多住み着くと金持ちになるという伝説も。イギリスでも家の守護神として大切に扱い、引越しの時に、数匹引き連れていく人も、と。イギリスでは家を買う時にも然り。『ゴースト付き』の方が高額になると。幽霊が守ってくれるという考え。日本とは真逆。拙僧は、イギリスの考え方に1票だな。