1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2388話目】 田中角栄元総理が「人が動けば、必ず、文句を言う者が出てくる。文句を言われるのが嫌なら、大人しくしてろ」と。

2022-05-12 18:00:23 | 法話
読者が「お釈迦さんの悪口を言う人っていますか」と。「少ないがいるよ」「どんな悪口を」「そうね。ある屁理屈こきが『釈迦族国王の息子に生まれ、嫁をもらい、子供まで授かりながら、国の民や妻子までも捨てて、自分の疑問(生老病死)を解決させる為に出家し、山籠りを6年も。考えられん』と、その男性が」と。

【追伸】
この読者に「更に、その屁理屈こき男性の悪口は続く。『6年で悟りを開けず、下山後、村娘(スジャータ)から乳粥をもらい、心身ともに回復を。菩提樹の下で迷走し、悟りを開いたと。その疑問というが、生老病死の四苦八苦と。いやいや、上杉謙信公が、家臣の強欲に嫌気が差し『あの者たちの為に、わしは力など貸さん、と比叡山へ。それを追い掛けたが、直江兼続公の義父、直江景綱公。謙信公に、仏は比叡の山だけにおるではござらん。百姓の泥のついた手の中にも、赤子の泣き声の中にも、仏はおられまする。そういう民をお見捨てなされるか、と諭され、謙信公は自国へ。住職の父上もあなた(拙僧)に、自分の家庭も円満に出来ない僧侶が、どの面下げて、家庭円満を説くか。酒飲んで醜態を晒す僧侶が、どの面下げて、禁酒祈願を受けるや。異性にだらしない僧侶が、どの面下げて、色情因縁を正すや。まず、自分がやれや、と言われるだい、と言われたんでしょ。それをそのまま、釈尊に言ってやりなはれ』と拙僧に。この読者が「この屁理屈こき男性、凄いね。正論と言えば、正論だが、罰が当たりゃせんかな」と。「罰は当たらんよ。釈尊を出汁にしてはいるが、自分の反省をしてるだけ。釈尊は身をもって、経験の大事さを説かれているを、この男性は重々承知しておるんでね」と。