他宗若住職(20代)から「住職(拙僧)さん。昨日、朝7時に檀家さんから『弟が、朝、風呂場で倒れ、救急車が来た時にはもう既に、と。今、警察が。私も今、実家の方に。後で連絡します』で、その後に全く連絡が。この様な事、初めてですので、どうすれば」と。「連絡があるまで、貴方の方からはしない方が」と。
【追伸】
この若いご住職が「住職(拙僧)、これって、まさか」と。対し「恐らく、かな」「でも、ほったらかす訳には」「その家の込み入った事情があるかもよ。親戚関係者に知られたくないとか、近所の付き合いの事情とか、息子さんの会社関係の事情とか。この息子さんは、既婚者なの」「独身です。母親は他界し、父親と2人暮らし。お姉さんは嫁いでいて、女の子が2人」「なれば、父親が他界したら、この家は終わりだね。それまで息子さんの事は隠すかもよ。言わなきゃ、方々に知られる事は。父親より早く逝くとは考えないだろうから」「私のやれる事はなんですか」「先方の望み通りに動いてあげるだけ。住職が出来る事は、今は待つ事だけだよ。ズカズカと人の領域に入り込んだら駄目だよ。例え、檀家さんであっても。あなたにもお寺の仕事の事情(約束)があろうけど、檀家さん達は、お寺の事情を考えてくれる人は少ない。そんな連絡(他界した)が檀家さんから来れば、お寺側は、枕経、通夜、葬式の日程を組まにゃならん。3日間のスケジュールを変更しておかにゃならん。遠出の仕事も控えにゃならん。拙僧は1年365日、1日も休みがないから、葬式が入ったら、常に日程が変更になる。貴方にも事情が様々あろうが、工夫して、色々鑑みて、仕事の日程変更決めを」と。
