1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えただけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2307話目】 前もって準備する人は、その準備にエネルギーを使い果たし、燃え尽き症候群になる人が少なからず、と。何でも、ほどほどに。

2021-11-13 18:05:22 | 法話
番組『ホンマでっか』で「始める前に、準備しない派、準備する派」の問い掛けが。準備しない派は現代風の人間、準備する派は古いタイプの人間、と。前者は使い捨てを主と考える人間、後者は物を大事にする時代の人間、と。是非は兎も角、時代背景だね。家や土地に対する価値観もその思考回路に準じている様な気が。

【追伸】
家屋や土地と言えば、田舎に住む檀家のケースでは、現在、所有している8000坪の先祖代々の土地を、40代前後の5人の息子達が「親父が生きている間に、何とか処理してくれ。俺達、こんな土地の税金払うのも、管理するのもご免だ。今後の使い道もないし」と。仕方なく市役所に「無料で提供する」と申し入れたら、市役所の方も「要りません。年間の草刈り代だけでも相当な費用が」と断られたという。この様な土地を狙って、他国が購入に手を出してくるんだね。特に価値のある土地には。それもまた、国としては問題なんだが。北九州でも高台の高級住宅地が、今では数多が空き家になっている。昔は、上から下を見下ろせる高台の土地家屋の所有が、人生の成功者と。が、今では、利便性に欠ける、と誰も、子供でさえも、見向きもしなくなってきた。家を建てても、庭(植樹など)を造る人も少なくなってきたと、知人の造園屋さんが。価値観は時代によって、大きく変化を。





【住職の法話。考え方を少し変えただけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2306話目】 諺に「健全なる精神は、健全なる肉体に宿る」と。本来の意味は「そんな立派な体を持ってるなら、精神も立派であれよ」と。

2021-11-13 13:26:17 | 法話
学校保護者会で「最も疲れている時に、最も出来なくなる事は、物事を選択する事が出来なくなると。確かに、頭を使う事ほど疲れる事はない。以前、主治医から『脳も内臓。少しは休ませなさい』と言われた事が。精神的な疲弊(鬱、精神疾患)の始まりは、選択する事が億劫になってるか、否かが、バロメーターと」と。

【追伸】
この小学校の講演会で「心が疲れている人というは、同じ物ばかり買ったり、選ぶという事が億劫になったり。ご飯でも『何でもいいや』と。そういう時には、心が疲弊している事が多いと。これは、子供の心を推し量るのにも使えますよね。この心の改善方法(鬱病回避)に、人からの頼まれ事を断ってみるという方法も。『断る事が出来た』という行為で、自主性が取り戻せる場合もあると。専門家曰く。ショッピングセンターの調査で、その売り場に長くいる人程、お金を使うという結果が出ていると。よって、売り場に喫茶店の様な休憩場所を作り、お客様を休ませる事で、購買意欲を向上させるという手段を取っている店も。店の中に椅子のない所は『もういいや』と、疲れたら出て行くということ。そう考えると、人間は『休む』という事は大事。子供を肉体的、精神的に、疲れさせる様な押し付け教育は、あきまへんで。却って、逆効果に」と保護者達に。




【住職の法話。考え方を少し変えただけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2305話目】 信仰は特別な物じゃない。特別な物にしている者がいるだけ。先祖を悪霊扱いして、その場凌ぎの安らぎを得るは信仰ではない。

2021-11-13 10:49:39 | 法話
他宗のご住職が「金剛寺(拙僧)さん。昨今の坊主共は、何かと言えば『あんたの運勢が悪いは、先祖の供養が足りてないからだ』と、専売特許の様に言いおって。じゃ、何か、供養しないから、先祖が子孫の人生に悪さしよるとでも。不都合な事が起こる度に、先祖に責任を転嫁して、坊主どもはお金儲けを」と怒り爆発。

【追伸】
さらにご住職さんが「何でもかんでも『今の苦しみはあなたのせいじゃない』と、先祖の責任にしてくれる坊主どもに、相談側がそれに同調するは、その場だけでも、気が楽になりたいからだよ。先祖が祟るとか、悪霊になっとるとか言われ、それを信じる者の大半は『先祖に祟られているかもしれない』という、身に覚えがあるからだよ。親不孝してきたとか、お墓を粗末にしてきたとか。が、それでも子孫を祟る様な先祖などおらん。失礼な話じゃ。先祖は子孫の心の中にある。なれば、先祖が癒されるか否かは、子孫の心次第じゃ。先祖に責任を転嫁しても人生の改善などない。人間性が向上すれば心も豊かに。されば、その心の中にある先祖も癒されるし、自分の人生も開ける事になるわい」と。このご住職さん。相当お怒りの様で。