【住職の法話。考え方を少し変えただけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2307話目】 前もって準備する人は、その準備にエネルギーを使い果たし、燃え尽き症候群になる人が少なからず、と。何でも、ほどほどに。
番組『ホンマでっか』で「始める前に、準備しない派、準備する派」の問い掛けが。準備しない派は現代風の人間、準備する派は古いタイプの人間、と。前者は使い捨てを主と考える人間、後者は物を大事にする時代の人間、と。是非は兎も角、時代背景だね。家や土地に対する価値観もその思考回路に準じている様な気が。
【追伸】
家屋や土地と言えば、田舎に住む檀家のケースでは、現在、所有している8000坪の先祖代々の土地を、40代前後の5人の息子達が「親父が生きている間に、何とか処理してくれ。俺達、こんな土地の税金払うのも、管理するのもご免だ。今後の使い道もないし」と。仕方なく市役所に「無料で提供する」と申し入れたら、市役所の方も「要りません。年間の草刈り代だけでも相当な費用が」と断られたという。この様な土地を狙って、他国が購入に手を出してくるんだね。特に価値のある土地には。それもまた、国としては問題なんだが。北九州でも高台の高級住宅地が、今では数多が空き家になっている。昔は、上から下を見下ろせる高台の土地家屋の所有が、人生の成功者と。が、今では、利便性に欠ける、と誰も、子供でさえも、見向きもしなくなってきた。家を建てても、庭(植樹など)を造る人も少なくなってきたと、知人の造園屋さんが。価値観は時代によって、大きく変化を。