【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2292話目】 諺に「二兎追う者は、一兎をも得ず」が。元々はローマの諺が由来。世の中の事は全て表裏一体。時に応じて、選択が大事、と。
知人副社長が「昨今、仕事に誇りと責任を持たない若者が増加。人より動いて上を目指そうという者が極端に減少。入社試験面接でも、給料の額よりも休みの事ばかり質問を。会社に愛着を持つどころか、如何に楽に仕事をして、自分の時間を確保出来るかに重点を。今の日本の裕福がずっと続くとでも思ってるのかな」と。
【追伸】
この知人副社長に拙僧「30年程前、檀家さんが現地の社長として某国へ。その頃の某国の社員達は、あとネジ1つ取り付ければ、製品が完成というところまできているのに、ネジを回している途中でも勤務終了のベルがなった途端、それを置いて帰るんだよね、と嘆いていましたね」「住職、今、私の会社も、それに近い状態になりつつある。怒ったら会社を辞める。優しくしたら、つけ上がる。仕事を覚えさせる前に、小、中、高で親がやっておかなきゃならんかった躾(しつけ)を、会社でやらなきゃならんが、今の状況」と。