1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【2180話目】知人女性が「住職が『サプライズ好きに長続きするカップルは少ない』と。それ、正解。サプライズは楽しみも半減。コツコツお金を2人で貯めて、その夢に向かうという行程が楽しいのに」と。

2021-06-06 20:12:37 | 法話

読者が「過去法話で、ディズニーランド一望のスウィートルームで結婚を申し込んだ男性が、倹約家の彼女にしこたま怒られた、という話が。サプライズ好きは、サプライズをしている自分が好き、そんな自分に酔いしれている、と。そんなのは住職の偏見や。函館夜景一望のスウィートルームを俺は予約した」とメールが。

【追伸】後日、その読者からまた、メールが。対し、拙僧「あれ、どうなりました。上手くいきましたか」と問うと「住職が『サプライズ好きに、長続きしたカップルを見た事がない。サプライズは徐々にエスカレートしていき、心もお金も追い込まれていく。サプライズしないと相手を繋ぎ止める事が出来なくなり、遂には無理がはち切れ、終わりを迎える』と。はい、そうなりました。せめて片方が、サプライズを拒否する人間でないと、長続きはしませんね」と。「拙僧の家内は、お金を非常に大事に扱う人で、お陰でお寺の経営も。旦那がお金にザルもあかんが、奥方がザルは 、もっとあかん。その様な事例が拙僧の周囲には、ちらほら、ちらほら、と」と。




【2179話目】檀家若者達には時折「知識、知恵、経験が浅ければ、自然と愚痴、不平、不満が多くなっていく。工夫を探し出す人間は、この3つが皆、豊富。言い訳ばかり言う人間は、この3つが、欠乏」と。

2021-06-06 18:07:12 | 法話

職場で同じ失敗を繰り返し、上司、同僚の信用を失いつつある若者に「わが寺専属宮大工棟梁(当年95歳)は若い頃、鋸や金槌も満足に使う事が。が、1度注意をされたら、2度注意をされる事はなかったと。全て手帳に書き込み、毎朝、仕事前に読み返していたと。初めから仕事の出来る者など。初めは皆、ど素人」と。

【追伸】また、一方で「夢を抱けないのは、世の中のせいだ」と、何でもかんでも第三者に責任を転嫁する若者に「福田康夫さんは『お前は政治家向きではない』と父親に言われ、一般企業に就職。が、父親の福田赳夫さんが総理になったを機にその秘書に。その後、54歳で出馬し初当選。71歳で第91代内閣総理大臣に。人間は何歳でスタートしても遅くはない。自分自身で足を止めない限り、この足が止まる事はない。しかしながら、こういう話をすると『そんな稀な成功例を出されても』という人がいる。確かにそうだが、そんな稀な成功例もある。人の人生まで背負えとは言わない。が、自分の人生くらい、人に責任転嫁せず、自分で背負わにゃ」と。