1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【2195話目】拙僧が若い頃、仏壇屋さんに平服でブレス数珠を30個購入に。すると「今、20個しかないよ」と。仕方ないので「じゃ、金剛寺で領収書を」と言った途端、顔色を変えて奥部屋から残り10個を。

2021-06-18 22:42:57 | 法話

檀家若者が「番組『酒のツマミ』で俳優の風間俊介さんが、俳優さんから、何の映画を観るの、とか、ミュージシャンから、どんな音楽聴くの、とか、お笑いの人に、お笑いで好きな分野は、とか、その道のプロに聞かれるが最も怖い。答え方1つでセンスを見られそうで、と。確かにそう。住職からの質問も、怖いよ」と。

【追伸】
この檀家若者が「偶に住職が法話で『名医を知りたければ、医者仲間に聞け。名匠を知りたければ、大工仲間に聞け。名僧を知りたければ、坊主仲間に聞け』と。その道の事を聞きたければ、その道に明るい人(専門)に聞くが間違いない。が、質問されたら、これ以上に緊張する事はない。偉そうに講釈(自論)、批評を言い上げた相手が、実はその道のプロの人で、後から人を介してその事を知り、大恥をかいた、という話をたまに聞く。その道のプロは案外に、自分の素性を明かさない人が多いですよね。能ある鷹は爪を隠す、で。住職は、住職の事を知らない人に、身分、素性を名乗る事はありますか」と。「時と場合によるが、殆ど、知らない人には、自分の事をベレベラ話す事はないかな。面倒臭いし」と。







【2194話目】知らんでいい事は、知らん方がよか。何でもかんでも解明されたら、先が見えて面白くもクソもない。まあ、地球側も「お前達、何様のつもりや」と人類に全てを解明させるつもりはないだろうが。

2021-06-18 14:16:39 | 法話

檀家の科学少年(高校男子)が「徐々に様々な事が解明を。人間も懐妊初期は全員女性と。懐妊2ヶ月目にホルモン変化で女性から男性に。地球内の事は全て、調和される様に事が進んでいる様に思える。住職が法話で『縁は自分に不足の物を補うかの様にやって来る』と度々。僕の両親を見てもそう思う。性格が真逆」と。

【追伸】
この科学オタク少年に拙僧「地球内の事が、生物体を含め、どんどん解明されていったら、先の事が予想出来て、面白くないんじゃないかな」と問うと「知らんでいい事は、知らん方がいい、っていう事ですか。知らない事で、幸せに思える事が、多々あるって事でしょ。まあ、地球側から物申すならば『お前達人類が解明出来る事など、ほんの僅かな事。目の前に来た縁をこれまでに授かった知識、知恵、経験を駆使して、乗り越えていくぐらいが関の山や』という事でしょうけどね」と。「んんっ、まあ、そういう事かな。真言宗(高野山、弘法大師)の理趣教が、その様な教えを説いてくれているよね」と。







【2193話目】有名な芸術家達が、大理石や木材から、後世に残る彫刻を。褒め称える第三者達に「私が作ったのではない。大理石や木材の中に、すでに存在している作品を、ただ、丁寧に掘り出しただけだ」と。

2021-06-18 08:28:15 | 法話

某会社後継者から礼状が。「住職の法話のお陰で根付かなかった新入社員が」と。「何の法話ですか」「ベテラン達が若手に『1度だけ教える。後は見て学べ』と厳しく。それに堪えられず、次々退社。そこで引退された70歳以上の方々に技術指導願いを、の法話です。高齢者さん達も『生き甲斐を貰えた』と大喜び」と。

【追伸】この参考にしてもらえた法話は、ある会社の新社長(若者)さんが、発想の転換から思い付かれた方策です。請け負った仕事には全て納期が。新人教育の為に、そんなに長く時間は使えない。かと言って、育てないと先細りになっていくは必定。そこで技術を持ち、時間がある程度自由に使える、退社された方々に白羽の矢を。言われてみれば、誰でも思いつきそうに思えるが、凝り固まった硬い頭では、なかなかに思い付く事は出来ない方策かな。過ぎ去った物(者)に目を向けないというは、よくある事。今の時代だからこそ、温故知新の心が大事かな。