333ノテッペンカラトビウツレ

 奇跡は 誰にでも 一度おきる だが おきたことには 誰も気がつかない

面倒がらない、という勝負

2009-01-13 02:20:08 | SP(Standard Program)
●今、日本で「いまだに大掃除をしている」という人は何人ぐらい存在しているものなんでしょうか?年始からボチボチと掃除を始めましたが…終わりません。まだ書籍に手をつけていない状態なので、ハッキリ言って国家事業並みの苦難を要すると思われます。というわけで、ここの更新も途切れてしまい申し訳ない。

●相変わらず成人の日も変わり映えがしませんね。しつこいですが筆者は成人式の日に過労で病院に運び込まれた人間ですから、どこかで成人の日に対して「何故にそこまで面倒な想いをしてまで?」という気持ちが働きます。ま、あれが日本の縮図だと思うけどな。あの映像をじっくりとご覧なさい。あの人たちが日本を支えていくんですよ。

●と言いつつ、昨夜はNODAMAP公演『パイパー』を観てきたのですがこれは…説明のない状態で観た方が良い舞台でしょう。とりあえず「舞台は火星である」「900年間に渡る物語である」「主演は宮沢りえと松たか子である」ということだけ頭に入れて、渋谷に行ける人は9500円握りしめて当日券の列に並んでください。2月末までやってます。後半は混むかも。

●お芝居に行くのはどうにも敷居が高いという人は多いようですが、料金が少し高いのを何とかクリアしてしまえば(大きな問題ではあるが)、それほど敷居の高いものでもないと思います。よほどの公演でない限り、芝居には当日券というものがあるので事前に予定の立たない人でも友達と劇場の当日券売り場の列に並べば入れると思います。ひとりで行く人はiPodと本を持っていけば良し。

●今から思い返すと舞台を観た記憶の何割かは当日券の列に並んだ思い出だったりします。3時間並んでやっとチケットをとったなんてこともありました。そういう時は劇場前のチケット売り場の前に座って延々と一緒に並んだ友達と話をしたりするわけです。今や映画館は行列を必要としない場所になってしまいましたし、音楽は当日券がそれほど(あるにはあるのですが)普及していないので「友達と一緒に並んで入場できた喜び」を味わえるのは演劇はそれなりに貴重かもしれません。そりゃ並ばずに入れたらそっちの方が良いに決まってますが、映画と違って演劇は見逃すと再チャレンジが不可能なものですからね。何とかして並んで入った方がいいのです。

●30歳代になっていつも思うのは「観たいものがある時に“並ぶのが面倒”と思うようになったら終わりだ」ということです。面倒だろうが観たいものがあれば並び、チケットを買い、パイプ椅子でも地べたでも座って観るだけの気力と体力だけは何とか失わずに暮らしていきたいと数年前から思うようになりました。というのも周囲の同年代の人が次々に「面倒だし」とか「キツくて」と言い出したからです。そう言えばその昔、渋谷の映画館で某有名演出家の方が上映前の列に並んでいるのを目撃したことがあります。その方は還暦を越え、名も地位もある方なのですがジッと映画館で入場待ちの列に入っていたのです。あなたは還暦を越えて自分の欲しいもののために並ぶだけの体力があるでしょうか?30歳過ぎたあなた、本当の勝負はこれからだと思いますよ。

●じゃ、これでも聴いて今週も乗り切りましょう。問答無用の名作。