地方の個人塾から難関大学へ合格させるメソッド

塾長が、ホンネをつぶやきます

「危機感」を親子で共有することの難しさ

2020-08-04 09:35:39 | 日記

昨晩、新しく入塾した

宇高の1年生の子と面談をしました。

 

そこで突然気づいてしまった話をします。

 

危機感というものは

「総量」が決まっているという話。

 

たとえば、

危機感を持っていない子って、

その親は

ものすごく危機感を持っています。

 

逆に、

危機感もって頑張ってる子って

その親は、

どっしり構えています。

 

「我が子の危機感のなさに

 危機感を感じてるんです!」

っていう保護者も多いと思いますが

子どもは学校や塾で

危機感を待たざるを得ないような

環境にいると思うのです。

 

周囲には頑張ってる子もいるし

テストが終われば

自分の成績とイヤでも直面します。

 

その状況や段階においては

危機感の持ち主は子どもです。

 

でも、子どもがそれを

危機感として自覚する前に

親が神経をとがらせますよね?

 

「このままじゃマズイ!

 ウチの子、何とかしなきゃ!」

 

この段階で、

本当は子どもが持つべき危機感を

親が奪い取ってしまいます。

 

「でも、そばで見ていても

子どもが危機感をもたないから…」

 

そう思う保護者の方多いですよね?

 

でも、それが蓄積していたとしたら

親はどうしたらいいですか?

 

子どもはこれまでの経験で、

学習していますよ。

 

「親が何とかしてくれるから大丈夫」

って間違いなく思っています。

 

子供の頃に病気になっても

たいして怖くなかったですよね?

 

あれは、

親がなんとかしてくれる

って思っていたからですよね?

 

何とかする方法も

子供である自分じゃ分からない。

 

それと同じことなんですよ。

 

目の前の

できないこと

超えられない壁

 

幼少期のそういう危機を

親が何とかしてくれたから

危機感の持ち方も乗り越え方も

分からないまま育っているのです。

 

まさに、

魚の取り方を教えるのではなく、

魚を取ってあげたってことです。

 

こうやって書くと

「じゃあ、

黙って見守ればいいんですね?」

ってなりますよね?

 

確かにそれは正解ですが

難しいのはここからなんです。

 

子どもは子どもで、

少しでも楽したいので

親が危機感を

受け取ってくれないと

「別に困る状況になってもいい!」

ってなってしまいます。

 

例えば宿題や提出物は

今までは親が何とか

手を出してきたとします。

 

そうすると、

いつまで経っても子供は

自分から進んでやろうとしません。

 

そこで親が

手を出さないようにすると

子供はやらないまま学校に行く

→先生に怒られる

→友達に笑われる

 

でも、

子どもはそれを耐えるし

親のせいにするんですよ。

 

「ほら、僕は困ってるんだよ?

親のアンタはどうしてくれるの?」

 

そんな我が子からの攻撃です。

 

ここからガマン比べになると

当然自滅しますよね?

 

だから、親は

自分の決断を「言語化」しましょう。

 

「これからは手を出さない。

それによって困るのはアナタ。

どこまでアナタが追い込まれても

どこまでアナタが落ちても、

それはそれで仕方ない。

アナタの人生は

いずれアナタが

どうにかしないといけなくなる。

いつまでも親が生きてると思うな。

どこかのタイミングで、

アナタは親の手を借りられない

剥き出しの自分で世の中に出て

勝負しなければならなくなる。

その時にアナタには

負けて惨めな思いを

してもらいたくないから

もう手を貸さない。」

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