印象に残っている出来事を時系列に沿って書いている。
前回からの続き・・・・・
出張施術の広告が掲載されたバンコク週報が発行された。
確か金曜日だったと思う・・・バンコク週報の発行日が毎週金曜なのだから間違いない。
バンコクの日本人社会に受け入れて頂けるかどうか不安だった。
そんな不安に反して依頼の電話が鳴り止まなかった・・・・・
・・・・・・・と、書きたいところだが世の中そんなに甘くないことは十分に分かっていた。
それでも夕方までに1件依頼の電話があった。
ご自宅はスクンビットだが少々分かりづらいので近所のホテルまで迎えに来ていただけるとのことだった。
指定されたホテルのロビーで待っていると、ジョニーさんですか?と声をかけられた。
電話で依頼していただいたHさんだった。
エントランスにBMWが停めてあり後部座席を勧められた。車は眩しいくらいに光り輝いて見えた。
助手席には奥様であろう女性が座っていた。
スクンビットの路地を数分走ると大きな門の前で停止した。
クラクションを鳴らすと若い女性が出てきて門を開けた・・・・奥様の遠縁で住み込みでメバーン(メイド)をしているとのことだ。
庭には大型犬が3頭いた。スクンビットの庭付き1戸建て・・・・豪邸。
このような所に住んでいる日本人がいる事に驚いた。
家にお邪魔し早速部屋で施術開始した。
Hさんは在住10年とのことだった。
在タイ年数を尋ねられた時、在タイ年数長い方の殆どが「恥ずかしながら・・・・」と頭に付けて言う。
Hさんも、やはり「恥ずかしながら・・・」と仰ってた。
駐在員として来タイし現在の奥様と結婚して帰国命令が下った時に退職して独立したとのことだ。
色々な話をしているうちに1時間の施術が終了した。
タイに来て初めての施術だったので緊張した・・・ってことは全く無かったが、
久々に施術したので、ぎこちなさが出ていなかったか心配だった。
帰りは車でBTSの駅まで送って頂いた。
その後、俺がHさん宅に訪問することはなかったが治療院開院後やマッサージ店開業後に何度も来店して頂いた。
・・・・・・・以上バンコクで初めて収入を得た時の話。
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