赤い橋

橋が出来る前は、渡船で大野島へ渡っていた記憶がある。
ん？橋の補修工事の時だっけ？

ガキの頃、婆ちゃんと自転車２人乗りでこの橋を渡って大野島へ行ってたっけか。
今思えば、荷台から降りて押してやれば良かったなぁ。

小さい頃に見に行った花火大会の風景は今でも夢に出てきたりします。
実を言うと、当時は橋の高さが怖くて、今でも夢の中では、その恐怖感も一緒に味わっています。

ある時、橋から見た月が真っ赤で。
それを思い出すと、バロムワンに出てくる子守唄を唄う怪人を連鎖的に思い出して。
当時はションベン垂れ流すほど怖くて怖くて。

中学・高校時代は、朝はここまでランニングしてたなぁ。
こう見えて、努力の人なんです。（笑

友達と河川敷の公園で酒飲んで、寝っ転がって。
酒の匂いプンプンさせたまま、友達んちへ行ったら親父さんからションベン垂れ流すほど怒られて。

しかし、空が広いなぁ。
そして、オチなんて見つからねぇなぁ。

好きな小道

用もないのに、いつもココを通ってしまう。
いつもパーマ屋の前にいる猫に逃げられてしまう。
ダンボールに入った野菜や果物に季節を感じてしまう。
惣菜屋のオバチャンの仕事ぶりを覗き見してしまう。
レジに座っているジジババの会話を盗み聞きしてしまう。
たまに上を向いてアーケードばかり見て歩いてしまう。
『ふきや』の前で深呼吸してしまう。
高校野球のTV中継を立ち見してしまう。
猫を見つけては深追いしてしまう。
会社へ戻りたくなくなってしまう。

そしていつか、この風景もなくなってしまう。
多分、そうなんやろうなぁ。