山笠があるけん博多たい

４時前に急に目が覚めた。
ションベンしたあとリビングへ行き、TVのスイッチをオン。
本日５時からは博多祇園山笠のクライマックス、追い山。
ローカル２局とNHKが生中継を行うようだ。
NHKにチャンネルを合わせ、ソファに横になる。
過去の山笠の映像や町屋の風景が、一昔前のちょっと高めの独特なナレーションとともに淡々と流れている。

この先もしかしたら、嫁さんや産まれてくる子供から、ここ福岡で700年以上も続いている山笠についてアレコレ訊かれるかもしれないと思うと、何も知らないより前もって知っておいたほうがいい。
目覚まし掛けてまで、早朝からTVにかじりついて観るつもりはなかったが、もしかしたら、そういう気持ちが無意識の内に働いたのかもしれない。

福岡南部出身の父と千葉出身の母の間に生まれてくる子供は、福岡産まれの福岡育ちになるはず。
自分はガキの頃、こんな由緒ある祭事に参加することはなく、近所のお宮の提灯番とかしかやったことないので、自分の子供には是非こんな祭事のど真ん中にいてもらい気分。
そんなことをボーっと考えていたら、いつも間にか寝ていた。（おいっ

目が覚めたのは５時チョイ前。
今からお櫛田さんへ行くのは無理やけど、須崎の廻り止めあたりやったら車で行けるはず。
嫁さんを叩き起こして一緒に見物に行こうかと思ってカーテンを開けてみると、あいにくの雨模様。
身重の嫁さんには厳しいよなぁ。
てことで、１人でTV観戦。

KBCよりRKBのほうがカメラワークが良かったような気がするなぁ。
へぇ、こんな狭いとこ通るんやぁ～、と初めて気付いたことも多い。
途中、飽きるかと思いきや結局最後まで観てしまい、完全に目が覚めた。
俺の中の何かが目覚めた。
一向にテンションは下がらず、火照った身体を冷まそうと、畳を乾拭きしたり、洗面所の床を雑巾で拭いたりして。（笑
小声で「おいさっ！おいさっ！」と呟きながらクイックルワイパーでリビングを練り歩いていたら、急に嫁さんが起きてきたので、しどろもどろに。

あー、やっぱ祭りはいいよなぁ。

始発バスあるある

たまに乗る始発バスは、私学へ通う学生か天神あたりのビルで清掃員をやっているジジババで６割方埋まっている。
学生はほぼ全員寝ているが、後部座席に陣取っているジジババの会話に聞き耳を立ててみると、生臭い家庭の不平不満をぶちまける人は殆んどおらず、「あそこの寺の紫陽花が見頃」とか「あそこの参道のシャクナゲは見事」とか「あそこの会長さんは人物」とか「あそこの坊さんのお経は泣ける」とかの話で、みんな小声ながらも結構盛り上がっている。
振り向いてジジババに目をやると、そういう情報を多く持っているヤツほど輝いているように見えた。
まさにシャイニングジジィ！イカスーッ！（クラマ・キッド・テングテングか

いやぁ、始発バス熱いッス！奥深いッス！
ますます目が離せません！（いや、離してイイよ。むしろ離せよ。離していけよ。