迷子（恋の

ホテルの部屋で暫く仮眠をとり、19時（20時？）頃からモソモソと行動開始。
先にロビーに出て、ロビーのソファで横になり、両手を頭の後ろで組み、天井見ながらボーっと火の当番が出てくるのを待っていたら、全然知らない女性から声を掛けられる。

誰だ？

頭が急ピッチで回転し始める。
しかし、全く覚えがない顔だ。
それもそのはず、火の当番と同じ会社の人間で。（以下 ハッチ
話の流れで、今夜は一緒に飲むことになっていたらしい。

てことで、ハッチ誘導のもと３人で恵比寿駅まで歩くことに。
大きな通りを数十分歩き、着いた先は中目黒って戻ってきてんじゃん！
結局、タクシーで恵比寿駅まで。
そして、飲み会帰りの244兄やんと合流。

駅から歩いて目的のBARへ行くも既に満席。
困ったね、どーも。
何処へ行こうか考えあぐねているとハッチが口を開く。
「友達夫婦がやっているBARがすぐ近くにあるけど・・・」
キサマ、それを早く言え。

そんなこんなで、そのBARでシングルモルトに舌鼓を打つ。
美味いよなぁ、ウィスキー。

久しぶりに会う244兄は相変わらずで。
弟のtake4同様、歯に衣着せぬモノ言いっぷりで。
いやぁ、キミとこは兄弟揃って面白いな～。

頃合を見計らって、私は所用で席を空けることに。
勢いよくお店を飛び出し、目的地を目指して走り出してみたものの、またもや道に迷ってしまう。

ここ何処だ？（ゾロか

路地を行ったり来たりしながら、何とか目的地に到着し、所用を済ませて、みんなが待つBARへと戻ることに。
しかし、またもや道に迷ってしまう。
もう、あれだな。
今度から米粒置いてくことにするかな。

ウロウロしながら、何とかみんなが待つBARへ。
それから暫く、アレコレ話しながら飲み続け、244兄やんの終電時間に合わせ一次会は終了。
それから3人で中目黒駅近くのBARへ流れて、最後はホテルで部屋酒。

フロントから内線が掛かってきていたようだが、そんなの無視して飲み続ける。
まるで修学旅行の最後の夜のようだった。
そういえば、中学の修学旅行んときに好きな人に告白したら見事にフラレたなぁ・・・。

いやぁ、手強い！

難しいですね。人を好きになるって。


ささ、明日は何処で飲もかねー！

ペース変わらず

火の当番と合流した後、下北Ｎさんお薦めのガード下の『大統領』へまっしぐら。
しかし、昼前だというのにもう満席状態。
何とか２人分の席を作ってもらい、まずはキリンラガーで乾杯。
只今の時間11：30。
でも、そんなの関係ないから。
時間なんてどうでもいいから。
あ、そうそう。
火の当番よぉ、とりあえず俺に謝ってくれ。な。
こんだけ待たされてよぉ。
俺がセルジオ越後だったら片言の日本語でブチキレてんぞ！

そんなこんなで、いつものように飲んで喋りまくる。
どこで飲んでもペースは変えない、変わらない。
普段着の野球をするだけなのさ。

焼酎に切り替えたあたりでMAHALO登場。
今日もアフロが冴えわたる。

小さいテーブルを３人で囲むというか、どっちかっつーと家族ゲーム状態なわけで。
３人とも同じ方向を向いたまんま喋って飲む。

何がキッカケか憶えていないが、隣に座っていたジジイと意気投合。
聞けば産婦人科のお医者さんらしい。
決めたぞジジイ。俺は今からオマエのことをケーシー（高峰）と呼ぶぞぉ。
そんなこんなで、仲良くなった思い出作りにと「そのメガネを触らせろ！」とケーシーに掴みかかる。
が、寸でのところでガードされてしまう。
歳の割にはなかなか反応がイイじゃねぇか！おぅ！（←もう酔ってます

ケーシーはここの常連さんで、若い客と話すことも多いらしい。
しかし、最近の若いもんは話していても面白くないらしい。
そんなケーシーに
「久しぶりに話の出来るヤツに会ったよ」
と言われ
「今日は俺のオゴリだジジィ～！」
と心にもないことを言ってみたりしてみる。

焼酎の炭酸割を数杯飲んだあたりで、もう何が何だか。
その後、何をどうやって今日の宿がある中目黒まで行ったのか殆んど記憶ナシ。てへ。

結局、中目黒（？）のラーメン屋でラーメン啜った後、MAHALOと別れ、火の当番と２人で宿にチェックイン。
暫く横になり夜に備える。
しかし、よかったなぁ。『大統領』
また行こうっと。


そして、いよいよ。


今夜が山田っ！山田！山田！山田！山田！

上野にて

数週間前、火の当番と飲んだときに今回の旅行の件で話が盛り上がった。
そして彼は、社内での立場と地位を利用してかどうなのか、力ずくで私と同じ日程で東京出張をねじ込みやがった。
てことで、今日は火の当番と合流することに。
10時に新宿駅集合ってことにしといたので、7時前に起き上がり、モソモソと身支度を整えていたら、7:30頃に火の当番からメールが届いた。

「今から寝ます。頑張って起きます」

ふーん。さっきまで飲んでたんだ。そっかー。のびのびしてるね。
えーと、返信返信と。ピッピッピッと。えいっ。


「おまえぇ～！」

まぁ、あれだ。
キミ、福岡帰ったら謝罪会見開いてもらうからな。

そんな駄馬は放っといて、そそくさと身支度を整え、本厚木駅へ。
とりあえず切符を買って駅のホームに立ったものの、どの電車に乗っていいのかサッパリ分からん。
とにかく最初にホームに入ってきた新宿行きの電車に乗り込むことに。
「意外と空いてんじゃん」と思っていたら、私が買った切符では乗れない電車だったらしい。
ドキドキしながらも一区間をやり過ごし、次の駅で飛び降りる。

すぐ来た快速に乗り換え、無事に新宿到着。
集合場所を新宿から上野へ変更したので、山手線に乗り換えることに。
乗り継ぎの券売機の列に並び、料金を確認。
小銭を握り締め自分の番を待つ。
自分の番になり小銭を投入しようとしてもコイン投入口が閉まったまんま。
ん？どげんなっとぅと？
「誰かぁ！大人の人きてぇ～！」と叫びそうになるのを必死にこらえながら、券売機をよく見たら「チャージ専用」みたいなことが書いてあった。
何それ？知るか！コラァ！

そんなこんなで、窓口でキップを購入し山手線に乗り込む。
席は空いていたが、出入り口付近に立ち景色を眺める。
何年ぶりやろか？山手線。
実は高校ハネてすぐにコッチに就職した私。
寮は西船やったから、メインは東西線やったけど、たまにこうやって山手線にも乗っていた。

車窓を流れる景色や乗り降りする乗客。
色んなものを観察しながら、色んなことに気が惹かれる。

数十分後に上野到着。
もちろん、火の当番はまだ着いていない。
しょうがないので、これから行くディープゾーンをチェックしたり、上野公園や不忍池を散策したりして、火の当番の到着を待つ。

暫くして火の当番からメールが入る。
到着時間の目処が着いたので、中央改札口で待つことに。

中央改札口は人でごった返していた。
火の当番が到着するまで、券売機の端のほうでマンウォッチングをしていると、やたらと目が合う少年がいた。
改札付近でヌボーっと突っ立ているその少年。年のころは18,19といったあたりだろうか。
坊主頭でセルロイドの黒縁メガネを掛け、濃紺の三つボタンのスーツはボタンが三つとも留められている。
大きなナイキのスポーツバッグを襷掛けにし、その姿はまるで修学旅行生のようだ。
多分、高校卒業後に暫く就職浪人し、この度晴れて就職が決まり、上京したのだろうか。
明らかに誰かを待っているようでもある。
しかし、さっきからよく目が合う。
私を誰かと勘違いしているのだろうか。

その少年とアイコンタクトを交わすこと30分以上。
結局、彼は全身真っ黒のシルクのような服を着た、明らかにその筋と分かるお兄さんに連れて行かれていた。
ドナドナが流れていました。
つーかよ。就職先ってそっち？
そして、俺とやたら目が合うってどうゆことやん！

ま、そんなこともありつつ、無事、11時過ぎに火の当番と合流。
彼は明らかに寝不足の表情。
目をシパシパさせている。
でも、そんなの関係ないから。
今から飲むから。
飲み続けるから。な。