先週は週初めの時点では予約が少なく、当初「あああ~今週はどうやって仕事をとっていこうかなぁ…コロナだからとか言い訳には出来ないぞ ❣」と、多少焦りがあった。しかし今までと違い、週開けたら当日の電話や翌日ギリギリの予約などが立て続けに来て週を終わってみると、そこそこの仕事にはなっていた。
ただその合間にふと感じたことがあった。有難いことなのだが「長い間遠方の病院で治療を受けてきたのですが、もうこれ以上続けても良くはならない。それなら最後はすぐ近くに置いて最期を看取ってあげたいのでお願いします。」というようなご依頼がよく来るのだ。…何だか人生の悲哀をひしひしと身に感じる。
以前、ほぼ週一で使ってくれるおばあちゃんがいたのだが、ある日「あれ?今日はいつもなら予約が入ってもおかしくない日なんだが…、そういえば先日の病院の時、何だか体調が悪そうだったから… まさかとは思うけど救急車で運ばれたのじゃぁないか?よし!夕方に顔を見せに行ってみよう ❣」と、思っていたのだが、その夕方…そのおばあちゃんの携帯から電話が来た!「なんだ、元気だったのだ!よかった。もしもし ❣」「二郎丸さんですか?」何だか聞き覚えのある声だが、そのおばあちゃんではない。「あのう…○○の娘です。一昨日の夜、母が突然に亡くなりました。元々重い病気でもう先の短いのはわかってたのですが、容態が急変して何も出来ないままに逝ってしまいました…。」私は「えええ……」しか言葉を発せませんでした。 「母が亡くなる寸前に、二郎丸さんだけには知らせてねと言ってたので連絡しました。明日正午にごく近い親族のみで家族葬をします。」せめてお線香だけでも上げさせてもらえないかとお願いしたら「もちろん母は喜びます。ありがとうございます。」とおっしゃいました。翌日喪服は避けて仕事の合間に来たことにして故人のお顔も拝見させていただきました。私は「○○さん、きつかったね。もうゆっくりとしてね。」と少し笑顔気味で声をかけて焼香させてもらってその場を離れました。
この仕事をやっている限り、このようなことは常にあることなんだ。人は「そんなことは分かり切った事なんだから、考えてたら仕事はやれないよ。」と言うかもしれないけど、何かの縁で親しくなった人との別れは辛いもんですね。これからも一人一人のお客さんとの繋がりは深く続けて行きたいと思います。
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