お盆もようやく開けます。今年は世間でいわゆる盆休み期間といわれる8/10~8/18は1日に2件程度の仕事でした。日頃に比べればサッパリひまというところでした。しかし物は考えようで、「いつもやろうとして中々出来てないことをこの時期にゆっくりとやればいいさ」と割り切って休息期間だととらえてました。期間中に急きょの依頼が有ったときの体制を整えていましたが、実際に依頼のあったのは8/16(金)のみでした。それ以外も来週以降の予約は結構多く入りました。ただ、休み明けの8/19(月)午前中にかなりの依頼が集中したため、重複が有って「申し訳ないのですが、すでに予約があってどうにも対応できないですね。時間の変更は無理ですか?」というのが複数あったのが残念でした。結局、今年の盆期間は8/18の本日のみお休みということになりました。そのため、今こうしてblog記事を書いてる次第です。
さて8/16(金)に突然入った依頼はおそらくこの仕事をした中で大変ではありましたが、忘れられない記憶として残る仕事でした。この日は金曜日でもあるので、多分当日の急な依頼が有るだろうと8時30分からスクランブル体制で自宅におりましたら、覚えのない携帯電話からの着信でした。よくある「すみませんタクシー1台○○にお願いします。」という一般タクシー会社と間違えて掛かって来たかな…と思いつつも「はい!二郎丸です。」すると、「こちらは現在下関に停泊しているクルーズ船の添乗員ですが、日本交通さんにご相談したら二郎丸さんをご紹介頂きまして電話さしあげました。」「はい、ありがとうございます如何されましたか?」と答えると、「実は中国の上海からご乗船されたお客様が体調を悪くされ救急車で搬送して処置が済んだのですが、船に戻られたらスタッフから、このような状態では今後乗船をお続けいただくことは危険を伴いますので下船願いますと言われたのです。その為、同伴のご家族と一緒に福岡空港から飛行機で上海に帰国しないとならなくなり車イスタクシーをお願いしたいのですが如何でしょうか?」(やった!いい仕事がきた~!)と「よろしいですよ、お乗りになるのは車イスの方の他に何名ですか?」「他に3名です。」……「あのう、車イスタクシーは車イス以外には2名しか乗れないのですが…💦」「ええ~どうしようか。どこか3名乗れるタクシー会社ないですか?」…どうにもならないなぁと考えてた時、(そうだ、福祉タクシー心咲のストレッチャー車なら乗れるはずだ。連絡してみよう!)「チョット待ってください。私と一緒にやってるグループの車なら可能なはずですからお時間下さい。」「ありがとうございます。10時くらいまでに手配出来ればいいのでお願い致します。助かりました。良かった!!」
それから心咲さんに電話して段取り完了。しかし心咲さんから「福岡空港国際線に行ったことが無いし、博多の街も詳しくないのでついて来て~っ。」と言われ同乗することになりました。10時15分に指定のホテルに到着すると、電話頂いた添乗員が待っていて「今ご家族と担当者が出入国管理局に手続きに行ってますので戻って来られたら出発します。」とのこと。手続きと同時に飛行機のチケットを手配しないとならないので思った以上に時間がかかり、出発したのは11時30分過ぎてました。道案内するために本来なら助手席なのだが、同行の添乗員さんの体格が大きくて私が一番後ろの狭いスペースから指示することとなったのですが、さすがに中国人観光客はとにかく大きな声で終始しゃべりまくっていて運転席に声が届かないのです。
そのうえ上海に残っている長女から国際電話が来て「帰りのチケット代が高い、安いチケットなら3万円であるのに、なぜ4万5千円も払うのか。チケット手配する前にどうして家族に了解取らないのか!!」と大クレーム。添乗員さんが「出国手続きにやっとで、さらに当日に上海に帰るという無理な要望を必死に頼み込んで手配したのに格安チケットを今日手配しろと言われても出来ません。また最初からやり直しですよ。本日中に上海に帰れなくなりますがいいですか?」と泣きそうな顔で答えてた。それからしばらくして諦めたのか少しおとなしくなった。
そして福岡空港国際線ターミナルに到着したのだが、ビル付近が工事中もあって肝心な私の誘導もミスってしまい空港内を大回りさせてしまった。ようやく到着して車イスのお客さんを降ろして集金となったが、案外おとなしくスーと代金を支払ってもらった。最後に添乗員さんに「あともう少しの辛抱ですよ。我慢してね!」「ありがとうございます。もう少しの辛抱です。またお願いすることが有ると思うのでよろしく。」と名刺交換をして空港をあとにした。帰りの道中、心咲さんと「やはり中国の観光客はすさまじいね。たまに娘のお店にも中国人と思う人が来られるけど、たぶんあの人たちは台湾の人なんだ。マナーあるよ。」と笑いながら下関へと向かった。ああ、疲れた!