福祉タクシー二郎丸

下関市で福祉(介護)タクシーをやってます❣オーナーは新.中.自動車販売・整備・レンタカーをやっている会社です。

真剣に福祉事業を考えている人は少ない。

2024年11月04日 | 日記

 5年目に入った10月は久しぶりに本来の調子を取り戻しまぁまぁの売り上げを達成出来た。やはりコロナが5類に引き下げになった影響か、病院受診がほとんどだった以前と比べて受診以外の外出がかなり多くなった。それと医療機関の対応も、今までだと発熱・咳などの有る受診者に対しては抗原体検査で陰性が確認されるまでは院内の立ち入りを禁止していたのだが、今は医療機関により違いはあるが、概ね他の受診者と少し離れた発熱者用スペースで待機してもらうというようになった。以前は利用者を搬送して車内で待機してくれと言われると、次の迎えが有るときなどかなり焦ったものであった。それと院内に利用者さんを迎えに入るときなども体温測定・アルコール消毒さえすれば簡単に入れるのはありがたい。今はインフルエンザの方が怖いと聞かされた。

                

 さて話は変わって、最近気になっているのだが、市などの公共機関から医療機関に対して我々福祉タクシー業者に「〇月〇日〇時に〇〇から△病院までの移送の見積書を数社取ってくれ。」という案件が時々出るらしい。担当者が申し訳なさそうに「お願いできますか?その中で一番安かった所へお願いするらしいのですが…。」こちらとしてはムッと来るのだが依頼者が悪いわけではないので「そうなんですか。申し訳ないのですが、同業者さんと常日頃から仲良く協力しあっているのに、料金的なことで競うことは後々にしこりを残すし卑怯だと思うのでお断りさせてください。」と丁寧に断っている。

                  

 実際、その料金にしても毎回万単位になるような大きな仕事ではなく数千円のものばかり。さらに見積りを出したらその日時が決まった場合必ず対応しないとならないので他の予約が入っても断らなければならない。それに自分に決まればいいけど、待った挙句に他に決まった場合に連絡は来ないと思う。商売として考えたら「こんなバカな仕事受ける方がアホ❣」と言われる。こんなことを言ってくる公共機関の担当者は明らかに「親方日の丸」の典型的な能無しで福祉を真面目に考えている人物とは思わない。今後もこのような下らない依頼は決して受けないつもりである。

               

 公共機関からは何らかの企画が有る場合、現場の担当者は一生懸命に説明してくれて「どうかご協力を頂けませんか。お願い致します。」と低姿勢で来られるのだから、このようなことを事務的に指図するのはそのバカ上司に間違いないと思う。

      このブログを見られた方のご意見も頂きたいです。私の考えは間違ってますか

 

 


5年目突入 ❣ ❣ 心機一転、頑張ろう~

2024年10月12日 | 日記

 1月末より独立採算制で新たなスタートをしたのだが、2.3.4月はそれまでと大きく変わらない売り上げの推移で(この調子なら毎月わずかではあるが利益分が残せて蓄えが出来るぞ~)と喜んでいた。しかし5月のゴールデンウイーク明けから急に予約件数が伸び悩み5月は利益的にはプラマイゼロ…、その流れを払拭するべく新規加入した『福祉タクシー心咲』さんとタッグを組んで既存の取引先に積極的にアピール。心さんも元々医療機関で看護師、社会福祉法人でケアマネを長年やっていたことも有って先方からの受けは非常によく、中には元同僚だったりして本人も驚くような順調なスタートとなった。私も今までは、重複については基本お断わりするしかなかった依頼が8割以上は受けられるようになり「ありがたい」の一言である。

            

 一番の良い点は、以前のアルバイトさんの場合はお迎え先を口頭と地図で教え、内容を説明し、書面で更に渡すという大変手間のかかる作業であったのが、彼女の場合は住所を教え口頭で流れを教えるだけでおしまい。それで彼女は全て理解してくれる。この有難さは経験した者にしかわからないであろう。その分、今までは昼食をほぼ取れず走り回っていたのが、事務所に戻って昼休みを取れることができるようになった。同じ事務所にいるケアサポートの米澤さんから「最近事務所に居る時間が増えましたねえ。」と言われるようになった。

                       

 さてそれは良かったのだが、6月・7月・8月・9月と毎月の予約件数がずっと伸び悩み傾向にあった。それまでは、前日の時点で1件しかない時も必ずと言っていいほど前日夜から当日朝早くに「急で申し訳ないのですが…」と依頼が入って来ていたので心配になることはなかった。ところがこの数カ月は一日の予約が0や1件で終わった日が結構出ていた。当然、利益は上がらず、月末の支払い時期にはその日の売上金を足してようやく間に合ったという時も有った。さらに悪い時に悪いことは続くもので、営業車の車検の際にエアコンの故障が見つかったり、タイヤ・バッテリーの交換時期になったりと支払いに追い打ちをかけられる始末。

             

 以上のような事案が続いていたので、5年目を迎えたことすら頭の中から飛んでいたのである。トータルとしては赤字にはなっていないが、これから営業車のリフトやモーターに故障が出た時の蓄えをしておく計画は全く出来なかった。

               

 ところがである ❣ 全く理由がわからないのだが、今月10月に入った途端に順調に依頼が入って来ていて、それがまた何故か重複してるものが異常に少ないのである。気持ちが悪いくらいにカレンダーに予約が埋まっていく。しかしその分、心さんに廻せる仕事がなくなるわけだから心配して「今の予約状況はどうかね?」と尋ねてみたが彼女も結構予約が入っていて私の依頼分が出来ないものも出てきている。

                    

 まあ何とか今月から不調を突破出来るように5年目にふさわしいスタートを切りたいものである。blogの更新をずっとしていなかったのは、これらの理由によるものでした。


グループ化は大成功 ❣

2024年09月08日 | 日記

 今年4月に福祉関係の個人事業主が集まって『ハートリンク』というグループをつくって来月で半年になる。幸いにも同じ福祉タクシー開業を目指していたガッツが有り、資格・知識も豊富で魅力的な女性の『福祉タクシー心咲』さんを紹介されて一緒にやっていくことになった。おかげでそれまで重複していた時はお断わりしていた依頼をほぼ受けられるようになった。一部の人からは「自分が2年かけて努力し、ようやくつかんだ大切な顧客を簡単に紹介したりして大丈夫なの…?」と言われたことも有ったし、顧客からは「あなたを通してお願いしたらいいのですか?」と尋ねられた際に「いえいえ、そんな手間のかかることせず直接彼女に電話して構いませんよ。お客を取ったとか取られたとかのつまらん了見は持っていません ❣」(自身、ちょっとカッコイイこと言い過ぎたかなぁとは思ったけど…)「あなたってお人好しねぇ」と笑って褒めて(?)頂いたこともあった。

            

 それからもちろん自分の仕事は精一杯頑張りながらも、彼女の方に仕事は入っているかは常に確認取りながら続けてきた。最近では主要取引先医療機関でも「心咲さんいい人ね、いい人を紹介してくださって感謝してますよ。」とおっしゃって下さり多少鼻が高い気分になる。相方のけあさぽーとの米澤君に「この頃事務所に居る時間が増えてない?仕事が減ってない?」と心配されることも有る。私も己の生活が有るのだから自分が出来る依頼を廻してるとかは断じてやらない。微妙に時間的に重なりそうな仕事などは以前なら電話して少し待ってもらうなどの了解を取って行ってたのを、待たせる位なら約束の時間を守る為に彼女に交代してもらうようにした。もちろん前日や当日になってやむおえない事情でキャンセルになった場合は、「行けるようになったからいいよ」とか非常識なことは言わず事務所で新たな依頼や問い合わせに待機する時間としている。

                   

 彼女は娘さんが唐戸の「唐戸はれて横丁」の中で『なべと酒 Tokidoki』というお店をやっていてそこの手伝いをしながらの二刀流である。その為、私は基本的に日・祝日は休日を取っているのだが、娘さんのお店は金・土・日・祝日が一番稼ぎ時であるから彼女も夜遅くまでやっている。私としてはそれが大変心配なのである。私も若くないのでいずれは大切な顧客を全て彼女に引き継いでもらうことを決めているので常々「無理をせず、身体を大切にしておくれよ。困ったことはお金以外(金銭的にはあちらの方がリッチ‼)なら協力するからね。」

 この最近の売り上げを聞いたが、私が開業した始めの1年目の額より倍以上いいようで安心したのと、少し焦りもあった。

  皆さん「唐戸はれて横丁」『なべと酒Tokidoki』にぜひ寄ってみてください。


福岡空港に行ってきました。

2024年08月18日 | 日記

 お盆もようやく開けます。今年は世間でいわゆる盆休み期間といわれる8/10~8/18は1日に2件程度の仕事でした。日頃に比べればサッパリひまというところでした。しかし物は考えようで、「いつもやろうとして中々出来てないことをこの時期にゆっくりとやればいいさ」と割り切って休息期間だととらえてました。期間中に急きょの依頼が有ったときの体制を整えていましたが、実際に依頼のあったのは8/16(金)のみでした。それ以外も来週以降の予約は結構多く入りました。ただ、休み明けの8/19(月)午前中にかなりの依頼が集中したため、重複が有って「申し訳ないのですが、すでに予約があってどうにも対応できないですね。時間の変更は無理ですか?」というのが複数あったのが残念でした。結局、今年の盆期間は8/18の本日のみお休みということになりました。そのため、今こうしてblog記事を書いてる次第です。

                             

 さて8/16(金)に突然入った依頼はおそらくこの仕事をした中で大変ではありましたが、忘れられない記憶として残る仕事でした。この日は金曜日でもあるので、多分当日の急な依頼が有るだろうと8時30分からスクランブル体制で自宅におりましたら、覚えのない携帯電話からの着信でした。よくある「すみませんタクシー1台○○にお願いします。」という一般タクシー会社と間違えて掛かって来たかな…と思いつつも「はい!二郎丸です。」すると、「こちらは現在下関に停泊しているクルーズ船の添乗員ですが、日本交通さんにご相談したら二郎丸さんをご紹介頂きまして電話さしあげました。」「はい、ありがとうございます如何されましたか?」と答えると、「実は中国の上海からご乗船されたお客様が体調を悪くされ救急車で搬送して処置が済んだのですが、船に戻られたらスタッフから、このような状態では今後乗船をお続けいただくことは危険を伴いますので下船願いますと言われたのです。その為、同伴のご家族と一緒に福岡空港から飛行機で上海に帰国しないとならなくなり車イスタクシーをお願いしたいのですが如何でしょうか?」(やった!いい仕事がきた~!)と「よろしいですよ、お乗りになるのは車イスの方の他に何名ですか?」「他に3名です。」……「あのう、車イスタクシーは車イス以外には2名しか乗れないのですが…💦」「ええ~どうしようか。どこか3名乗れるタクシー会社ないですか?」…どうにもならないなぁと考えてた時、(そうだ、福祉タクシー心咲のストレッチャー車なら乗れるはずだ。連絡してみよう!)「チョット待ってください。私と一緒にやってるグループの車なら可能なはずですからお時間下さい。」「ありがとうございます。10時くらいまでに手配出来ればいいのでお願い致します。助かりました。良かった!!」

                             

 それから心咲さんに電話して段取り完了。しかし心咲さんから「福岡空港国際線に行ったことが無いし、博多の街も詳しくないのでついて来て~っ。」と言われ同乗することになりました。10時15分に指定のホテルに到着すると、電話頂いた添乗員が待っていて「今ご家族と担当者が出入国管理局に手続きに行ってますので戻って来られたら出発します。」とのこと。手続きと同時に飛行機のチケットを手配しないとならないので思った以上に時間がかかり、出発したのは11時30分過ぎてました。道案内するために本来なら助手席なのだが、同行の添乗員さんの体格が大きくて私が一番後ろの狭いスペースから指示することとなったのですが、さすがに中国人観光客はとにかく大きな声で終始しゃべりまくっていて運転席に声が届かないのです。

                              

 そのうえ上海に残っている長女から国際電話が来て「帰りのチケット代が高い、安いチケットなら3万円であるのに、なぜ4万5千円も払うのか。チケット手配する前にどうして家族に了解取らないのか!!」と大クレーム。添乗員さんが「出国手続きにやっとで、さらに当日に上海に帰るという無理な要望を必死に頼み込んで手配したのに格安チケットを今日手配しろと言われても出来ません。また最初からやり直しですよ。本日中に上海に帰れなくなりますがいいですか?」と泣きそうな顔で答えてた。それからしばらくして諦めたのか少しおとなしくなった。

 そして福岡空港国際線ターミナルに到着したのだが、ビル付近が工事中もあって肝心な私の誘導もミスってしまい空港内を大回りさせてしまった。ようやく到着して車イスのお客さんを降ろして集金となったが、案外おとなしくスーと代金を支払ってもらった。最後に添乗員さんに「あともう少しの辛抱ですよ。我慢してね!」「ありがとうございます。もう少しの辛抱です。またお願いすることが有ると思うのでよろしく。」と名刺交換をして空港をあとにした。帰りの道中、心咲さんと「やはり中国の観光客はすさまじいね。たまに娘のお店にも中国人と思う人が来られるけど、たぶんあの人たちは台湾の人なんだ。マナーあるよ。」と笑いながら下関へと向かった。ああ、疲れた!

                                                             


お互いを思いやる気持ちを忘れないようにね

2024年08月09日 | 日記

 1ヵ月前に自分の技量を過信してギックリ腰をやらかすという大失敗をして以来、徐々に回復してきているのだが、やはり寝起きの時には相変わらず「あたたたっ」と言いながらの毎日である。こうなってからでは遅いのだが己の健康管理の適当さに情けなく思う。その為、最近では「階段があるのですが…」とか「一人で出来るかどうか…」などの問い合わせにはピリピリして対応している。というのも、ある居宅介護支援センターからの依頼は、他所で断られた案件をこちらに回してくるとしか思えないほど毎回「どうやって対応すればいいか…💦」と考えさせられるものばかりなのである。でもまだそれはいい方かもしれない。担当者によっては「難しい部分はないです。ただ歩行介助さえしてもらえばいいです。」と聞いて安心して依頼先に伺えば、「冗談じゃないですよ、起きることも出来ないし自分で歩けるのならお願いしません!」というものさえ珍しくない。私一人で対応できる程度ならいいのだが、たまに「これでは応援がいなければ不可能だよ~」というのもあり、依頼先の居宅介護にその場から電話入れて「あんた自分の目で確認してから依頼しなさいよ。すぐに応援回して!」と大文句言うことも有る。

                  

 それとは別だが、依頼者さんの病院受診を依頼され病院に到着すると、「車内でそのまま待ってください。看護師さんが来ますから!」私は「ハァ、どうして?」ヘルパーさん「発熱でコロナかもしれないので」チョット待ってよ~♬ そんなの聞いてないよ!!! もし私に移ってたらどうしてくれるの? いい加減にして~♬ (と歌ってる場合じゃあないでしょう。)

                 

 こんな時、我々はどう対処したらいいのか、自分たちさえ守っていれば業者はどうでもいいのかといいたくなる。市内の各施設によって対応はかなり違い、ある施設は発熱のある利用者の搬送は業者には絶対に依頼せず自社の車で医療機関に行くと聞いた。また別の施設は発熱を伝えて、もしかしたらという条件でもよろしいならお願いしますと言ってくる。一番質の悪いのが全く普段どうりの通院のように見せかけて病院に到着したらコロナかもと言い出す施設も少なくない。そんな中にも危険手当を出しますのでお願いできませんかと依頼される施設があるのはありがたい。もちろんそこまで言われると覚悟を決めて受けようともなる。「発熱というと断られるから黙っておこう。」という考えが本当に腹立たしくなる。当然そんな依頼があった施設には以後は厳しい対応で臨むようにしてる。

 話しは変わり新規参入して仲間となった「福祉タクシー心咲」さんも中々順調に進んでいるようだ。私自身も手が回らない分の応援をしてもらってかなり助かっている。そのおかげで事務所の雑用的なものもゆっくり出来るようになり、とにかく事務所で休憩を取る時間が出来た。

                                             

 ただ彼女を見てると、とにかく一生懸命に動いている上に娘さんのお店も手伝っていて、身体が大丈夫なのかが心配でたまらない。自分勝手なことだろうが、彼女が体調を悪くされたら私も休息の時間が取れなくなるので無理をしないで欲しいとお願いしてる現在である。