宮古で「八幡様」と言ったら、ここのことです。国道106号からすぐ、宮古第一中学校のそばにあります。
「宮古」の地名はこの神社に始まったという伝説があります。
寛弘年間(1004~12)、阿波の鳴門の大地が異常に鳴動した時、一条天皇は神社仏閣に祈祷を命じました。横山八幡宮の禰宜が祈祷中、夢で八幡神からの神歌を授けられたので阿波の鳴門まで行ってこの神歌を詠み上げると、異常な鳴動はやみ、おさまったと言います。天皇は喜び、宮中にこの禰宜を召し横山八幡宮について問うと、禰宜はそれに「我国に 年経し宮の 古ければ 御幣の串の 立つところなし」と和歌でこたえたため天皇は感服し「宮の古ければ」にちなんで「宮古」という地名を授けたということです。
この禰宜が鳴門からの帰途に使用した杖をさしたところ成長したという「逆さ銀杏」の木が宮古一中の校庭にあります。
創建は天武9年(680年)と言われています。祭神は品牟陀和気命(ほんだわけのみこと)。現在の社殿は昭和19年(1944)建立。本殿の扁額は米内光政の揮毫だそうです。
この石段、結構きついです。私の父は高校時代、柔道部のトレーニングでここをうさぎ跳びで上がったそうです。私はバレー部のトレーニングで走って上がりました。
今では歩いて上がるのも息たえだえ。
石段を横から見るとこんな感じ。結構な傾斜角度なのが分かります。この写真は女坂から撮りました。下りは女坂じゃないと危険です。
社殿のあたりから見下ろすと、閉伊川が蛇行しているのが見えます。
境内案内図。手作り感がいい味わい。鳴門の鳴動を鎮めた八幡神の神歌も書いてあります。
「山畠に つくりあらしの ゑのこ草 阿波の鳴門は たれかいふらむ」
この時期でも水は凍っていません。宮古は温暖ですから。
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