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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

蒸し風呂南海散歩 (6) 高師浜2200系

2014-10-15 00:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 去る7月の真夏の南海散歩、そもそもの目的がなんば駅にて鉄コレ2200系&22000系を購入することでありましたので、折角のこの機会ということで久しぶりに2200系に乗ってみることにしました。泉北を初乗車したあと阪和線に乗って羽衣に来た最大の目的は、まぁそういうことであります (笑)。もちろん、遠来のヨソ者がお手軽に2200系に乗るのであれば、泣く子も黙る激濃路線である汐見橋線がベストであることは言うまでもありませんが、個人的には汐見橋線に既に何度も乗ったことがありますので、今回は未乗の高師浜線ということで……(^^;)。
 高師浜線のダイヤは基本的に、シロートには到底把握しがたいテキトー間隔のダイヤですが、羽衣駅で撮り鉄しながら観察してみたところ、総じて上下の急行との連絡をなるべく考慮しようとしていることが伺えます。このため、こんな短距離路線に一体誰が乗るのか?!という先入観を覆す如く、発車直前になるとちゃんと客がワラワラと集まって来るという……。それでも、日中であれば勿論多寡が知れています (笑)。正宗角ズームの堂々たるロングシートにパラパラと客が座ると出発進行!



 とはいえ、発車しても並走する南海本線の向こうを張ろうとする気配は全くなく、ちょっと加速するとすぐに右にカーブを切って伽羅橋に到着~。周りの住宅街と完全に同化したボロい高架停留所というスペックが侘び寂びを感じさせます……。そして、住宅街の向こうに工場地帯の煙突などを望み、何か鶴見線みたいでワクワクするぞ♪と思ったのもほんの一瞬。すぐに左にカーブを切って高師浜に到着~。如何にも昔の南海の駅♪という雰囲気の古典的駅舎には惚れ惚れとしますが、とにかく凄絶なほどの蒼空のもとギンギンの蒸し暑さで、一目眺めるのみですぐに車内に逃げ戻ったのでした (滝汗)。
 そんなこんなで羽衣に戻った後は、暑さでヘバったことから早々になんば→新大阪に戻り新幹線で帰宅しようかと思ったのですが、やはり折角の訪問であることに加え、高架化工事の進展を眺めるにつけ、何時までも高師浜線を踏切から撮影出来るわけではない!と思いまして、「神の水」ポカリを片手に、小さな川でダルそうに惰眠を貪る緑亀の大群 (笑) を眺めながら駅南側の踏切へ。モロに逆光で、しかも暑さで倒れそうな気分のまま撮りましたので、全くショーもないカットですが、まぁ撮らないよりはマシだったかな、と思います。
 ともあれ、もともとは海水浴客のために敷かれたという高師浜線は、今日では埋め立て等によりすっかり当初の目的を失い、単なる住宅街の行き止まり線に落ちぶれているのみならず、そもそも羽衣からあっという間に終点に着いてしまうことから、バスや徒歩でいとも容易く代替できてしまうのではないか?とも思うのですが、そうはならずに健気に残っているのは南海の懐の深さを示しているのかも知れません。