
昨年8月のジャカルタ訪問にあたっては、KAI所属車標準色の青+黄帯をとりあえずきっちり記録しておこうと励んだ次第ですが、去る年末年始にパクアン急行様のブログで拝見したところ、そんな新カラーリングすらあっという間に過去帳入りしてしまうのではないか??と思わずにはいられないブッ飛び情報が……。何と、ジャカルタ近郊電車の営業権が全てKAI (インドネシア鉄道) から子会社の KCJ (ジャボデタベック通勤電鉄) に譲渡されるとは! これによって、ジャカルタ近郊電車におけるKAIとKCJの二重経営が解消され、経営の効率化が期待されるわけですが、その一方で全ての電車がKCJ所属になるということは、全ての電車の帯色も赤+黄に変わることも予想されるわけで……。現在のところ、従来KAI所属分の新規出場車は全て青+黄帯のようですが、もしある時点で青+黄が赤+黄に切り替わり始めたとしたら、恐らくそれから2年後には青+黄は歴史の中に消えて行くことになります。先代の緑+黄なんてついこの間撮影したばかりだというのに、遠い昔の話のようになってしまうのでしょうか? (汗)。

もっとも、その緑+黄帯にしても、既に昨年8月の時点ではごく少数となっておりました。そのひとつが、今から数年前のタンゲラン・スルポン線冷房車運転開始計画に伴う都営6000系一部編成の6連化によって生まれた6217Fです。この編成は現地ファンから「Rakitan」という愛称を頂戴し、6連化の目的通りに長年 (?) タンゲラン線やスルポン線にからむ運用を、そして今はなきブカシ~環状東線~ラジャワリ&アンチョール短絡線~タンジュンプリオクというルートを走る朝夕運用を主にこなして来ましたが、ここ2~3年のタンゲラン・スルポン線における旅客数の急増に伴い8連化が断行された結果、6連はあっという間に中途半端な存在に……。そこで再び8連を増やすための編成替えが起こり、Rakitanは昨年7月に中間2両を6181Fに譲って4連化され、8月の訪問時には主に環状線の区間列車 (ボゴール線やブカシ線との乗換客を乗せてマンガライ~タナ・アバン~ジャカルタ・コタ間で運行) や、ジャカルタ・コタ~カンプン・バンダン間を機織りする運用に入っておりました。
というわけで、如何にも過渡期な雰囲気の緑帯4連を激写して大いに楽しんでしまったわけですが、この編成に乗るのは正直キツかった……。スルポン線のマジャまで到達した日の夕方、パクアン急行様とともにタナ・アバンからマンガライまで乗った列車がこのRakitanで来たのですが、マジで超寿司詰め……。ヲタ急の新宿18時台発の快速急行で現出する激混みぶりとイイ勝負ではないか……。エコノミでもここまで混雑した列車に乗ったことはありません (つーか、エコノミ超混み列車はコワくて乗れなかったですし ^^;)。
そこで、環状線のフィーダ列車ですらここまで混むことを認識したKCJとしては、最近この4連運用にも8連を入れているようで、既にパクアン急行様のブログには、この運用に入った東急8500系がジャカルタ・コタ駅のかつてのブカシ線電車ホーム(現・カンプン・バンダン&環状線方面フィーダ列車用ホーム)に停車しているという「懐かしい」光景がアップされています。というわけで、205系が今後一斉に営業運転入りする趨勢を考えれば、4連のままでは失業必至……? そこで、4連に適したタンジュンプリオク線やナンボ線の営業運転まだっスか??……と思う次第です。