
東急ではいよいよ3ヶ月半後に迫った副都心線直通開始を控え、東横線9000系の大井町線転属が進んでいる今日この頃ですが、いっぽう9000系の改良・田都バージョンと言うべき (?) 2000系は、登場以来終始3編成30両という地味~な存在として田都・半蔵門線を往来し続けています。とくに東武との直通開始後は、東武非対応の○K車であるがゆえに運用は極めて限定され、現在のダイヤでは平日の終日運用消滅!日中昼寝!というわけで、地味~さに拍車をかけた状態となっているのは周知の通りです。しかし……登場当時は新たなモケット配色を試験的に採用したり、一部貫通扉のデザインを「ナウ」な雰囲気に改めたりと、《アメニティ》に重点を置いた 前衛的な車両として登場したことを思い出すにつけ、現状は些か不運に過ぎるものを感じますね……。

そんな2000系も、早いもので登場から20年!! 私が大学学部生として通学に利用していた当時に登場した車両ですので、学生時代がついこの間だったと思っている立場からしますと「をいをい、もう登場20周年かよ!信じられん……」と絶句モノですし、逆にその事実ゆえに「道理で気分は若いのに体がついて来なくなるわけだわい」と思い知らされます。肝心の2000系も、半導体がそろそろヘタり始める頃でしょうから、恐らく何らかの動きもあるのかも知れません。9000系は当面、短編成化によって浮いた部品を活かして大井町に転じた車両を延命させているようですが、2000系も中長期的には同じ道をたどるのでしょうか?? (妄想失礼)
というわけで、いろいろな意味で2000系がいずれ転機を迎えるだろうと想像される中、このたび東急では2000系の登場20周年を祝うべく、昨日から長津田駅にて記念入場券の発売が始まりました! さすがヲタ社員が多いと思われる東急のことだけありますので、マイナー車両である2000系の20周年を祝うにも余念がありません。しかし、1セット1000円で、長津田から先6駅分の入場券と、差額280円の埋めぐさとしての写真カード4枚という組み合わせは……少々ビミョーでしょうか。入場券は曲がりなりにも一種の有価証券ですが、トレカの類を集めていない人間には名刺サイズの写真カードなんて余り意味ない……。まぁ代金収受をやりやすくするためなのでしょう。東急ファンとしてのはしくれとして御布施したものと割り切ることにします (笑)。昨日は朝8時から発売となり、私が長津田駅を訪れた午前10~12時のあいだは箱にマジックで0700~1050番台と書かれていましたので、売れ行きは総じてまったりとしたものと言えましょう。
今後は、今月中旬以降20周年HMを貼付して運行すると予告されていますが、効率よく撮るなら平日朝。しかし田都沿線はこの時期影がキツ過ぎる……というわけで、相当ハードルの高いものになりそうです。曇り日を狙うつもりですが、真冬の曇りの朝は暗く寒いですから (冷汗)。