私の手元にある一冊の文庫本。
作家「森茉莉」さんが書かれた「私の美の世界」。
この本を買ったのが、中学生ぐらいだから…35年も一緒(!)ということになる。
表紙もだいぶ傷んで角も擦り切れているが、今でも時おり手に取る。
人生の中で何度か引っ越しをして、時には思い切って荷物を処分せざるを得ない状況に
追い込まれても…どうしても手元に残して置きたかった本の中の一冊。
この雨の週末、久しぶりに開いてみた。
途端に広がる「森茉莉ワールド」。
やっぱり、たまらなく好き。
この方の書く文章は、私にとって「言葉の音楽」のように感じる。
一種独特の旋律が流れていて、それがとても心地いい。
所々にドラマティックな要素も入り、魅了される。
毎回、ドキッとするのが「ほんものの贅沢」について書かれた頁。
現代は「贋もの贅沢」の時代らしい。
贅沢を悪いことだと思っている人間の中にほんとうの贅沢はあり得ない。
…略…
それで一切の贅沢は消え去って、あとに転がっているのは貧乏臭い一人の女の心、
色の褪めた心臓である。
どれだけ月日を経ても、色褪せることのない煌めく感性に触れられる。
読書の醍醐味でもあり、
ある人の言葉を借りれば「精神にとって極上の料理」なのかもしれない。
作家「森茉莉」さんが書かれた「私の美の世界」。
この本を買ったのが、中学生ぐらいだから…35年も一緒(!)ということになる。
表紙もだいぶ傷んで角も擦り切れているが、今でも時おり手に取る。
人生の中で何度か引っ越しをして、時には思い切って荷物を処分せざるを得ない状況に
追い込まれても…どうしても手元に残して置きたかった本の中の一冊。
この雨の週末、久しぶりに開いてみた。
途端に広がる「森茉莉ワールド」。
やっぱり、たまらなく好き。
この方の書く文章は、私にとって「言葉の音楽」のように感じる。
一種独特の旋律が流れていて、それがとても心地いい。
所々にドラマティックな要素も入り、魅了される。
毎回、ドキッとするのが「ほんものの贅沢」について書かれた頁。
現代は「贋もの贅沢」の時代らしい。
贅沢を悪いことだと思っている人間の中にほんとうの贅沢はあり得ない。
…略…
それで一切の贅沢は消え去って、あとに転がっているのは貧乏臭い一人の女の心、
色の褪めた心臓である。
どれだけ月日を経ても、色褪せることのない煌めく感性に触れられる。
読書の醍醐味でもあり、
ある人の言葉を借りれば「精神にとって極上の料理」なのかもしれない。