コロナ自粛期間が終わり
アトリエを再開した6月から
「陶芸 湯のみ」の授業を始めた
↓ 「 昨年2019年の 陶芸 湯のみ」の様子
昨年は
赤土+白化粧+呉須を使った絵付け
「線と点のデザイン」が
絵付けのテーマだった
アトリエでは
毎年同じテーマをすることは珍しいが
今年も
「陶芸 湯のみ」をカリキュラムに入れる
生徒たちが粘土を扱う時の
創作意欲が旺盛なのと
私が彼らの成長を見てみたかったから
↑ 「2020年 陶芸 湯のみ」
今年は
白土+白化粧+呉須を使った絵付け
テーマは「自分の名前をデザインする」
道具の準備から始める
センセイは実験もする
「啓子」
自分の名前のデザイン
生徒たちは
アイデアスケッチから始める
大きい生徒は
文字の資料も用意していた
毎年 粘土は250gと決めている
作る人の手は美しい
教室の盛り上がる「気」が好き
来週 高台(こうだい)を作るので
センセイは削るのに丁度よい
硬さ=湿り気をキープする
窯から出た湯のみに
名札を戻さないと迷子になる
素焼きは700℃
白化粧土を塗る
模様を削る人もいる
呉須という陶芸絵具で絵付け
アイデアスケッチが
ここで役に立つ
みんな自分の世界に
夢中になっている
石灰釉という透明釉薬を使用
釉薬も自分でかける
今年は水を入れたバケツで
釉がけの練習をして
その後
本番の釉掛けをした
本焼きは1230℃
ところが・・・
今年は上手く焼けなかった
焼き上がったら
釉薬のキレや気泡が出来てしまう
原因は仮定に留まるけれど
「焼きなおしたらきれいに直る」
ということを知ったので
全ての湯のみのキズを修理して
ひたすら焼き直し
さらに焼き直した湯のみもあり
それでお渡しが
9月になりました
↓
センセイは
最後の頃には色の修理も
出来るようになっていた
↓
修理して焼き直すと
無事に仕上がる
苦労と幸せ
修理が・・成功している
” この湯呑を生涯そばに置いて
みんなに幸せな人生を
送ってもらいたい ”
これがアトリエの願いです
左右同じ人の 湯のみです
左が昨年作った「赤粘土」を使った湯のみ
右が 今年作った「白粘土」の湯のみ
今年はこんなに苦労したのに
「来年も三度目の湯のみ作り
をやろうかな~?」
私の心の中でつぶやく声がする
次のテーマは
「薄く大きく真っすぐに作る 湯のみ」
経験を重ねると
スキルアップする
ということを
生徒たちに知らせたい