OTA(Now On The Air)

JF3TBMの無線道楽雑記帳。その他、社会随筆も不定期に掲載。明日の活力にと、スパイスの効いたサプリのような。

●アマチュア無線は成金の時間貧乏人になる、かも。

2023年12月05日 | 社会風刺

アマチュア無線再開ブームが去った背景は『生活が正常化しただけ』です。人為的に作られた『新型コロナ政策』には抗えませんでした。再開組の多くは『三密を避ければいいのだろ?』という視点から『ステイホーム』で遊べる『時間』を『40年ぶりに買い戻しただけ』だと、私は感じています。もっと言えば、コロナ騒動のときは飲食店への営業抑制が求められ『協力金』の名のもと『ばらまき』が横行しました。中には協力金で高額な無線機と上級資格を取得した局もいます。さらに、ステイホームで宅飲みが定着し『A変調です』という局も増えました。キャンプブームもキャンプ場が居酒屋化しただけの話です。コロナ五類移行後、世の中は正常化していますから、去ったブームの後は『正常化に戻るだけ』のことだと考えています。ただ、ブームで参入した方の中には『コア層』で定着する人もいますから『カルチャー性』が求められるのは確かです。とはいえ『自分の趣味』ですから『自分の頭で考える』のも不可欠です。この記事の中に答えはありません。

【写真:成金趣味的な最新型のHF200W機】
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◆ブームで底辺人口を掘り起こしたが・・・。
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ブームの次は『文化の醸成』を、しつこく訴えていきます。

 

・団塊世代の引退後の楽しみ

・その原資は『退職金の10%』を充当(大手企業退職者の場合)

・1アマ・1kWが『憧れ』

 

こんな風潮がはびこり『それが再開組の頂点』みたく思われています。

 

逆算していけば『1kWの落成検査が通る環境』は、

どこかの耕作放棄地や農地の一部を借りたりしないと、

まず、無理です。

 

それで『1kWで、何がしたいの?』です。

 

1アマを取るには勉強して試験に合格しないといけません。

こんなものは『学生時代にやっておくこと』です。

私自身、今、1アマの試験を受けて通る自信は全くありません。

 

学生時代にやっておいてよかったと思っています。

 

私がすべきことは『一番コスパがよくて、楽しい遊び方の流布』です。

今は『カネでニアマは買える時代』です。

極論すれば『カネで200Wまでは買える』ということです。

 

カネで買ったものには、期待したほど感動は得られないものです。

 

ほぼ毎日10・14MHを軸に100~200Wで運用すれば、

3か月もあれば100エンティティくらいコンファームできます。

要は90日で100エンティティ、DXCC入りできるという『計画』が立ちます。

 

資本主義の論理で組み込まれた『想定通り』で『何の感動もない』のです。

 

なんで『感動がない』と思うか。

そこには『意外性がない』ということです。

意外性がないところに感動がありますか。

 

おカネを払っているから快適な運用ができる・・・当たり前の話ですやん。

 

私は『B級キャンパー』の異名も持っています。

やっていることは『B級』ですが、

B級だからこそ『不便さ』も感じつつ『意外な出来事』にも遭遇します。

 

キャンパー歴はムセンより長いのですが、いまだに感動があります。

 

この項は『ムセン』の『カルチャー』を考察したいので、

キャンプの話は別の機会にしますが、

ムセンブームの下降線は、昨年あたりから顕著に表れていました。

 

2エリアにあるムセンキ通販会社のDMメールが急増しています。

 

この時期はボーナス前とあって『年末商戦の時期』です。

そこは割り引いても『一日に何通もDMメールが届く異常さ』に仰天です。

要は『在庫をさばけない』ということです。

 

・従来の2,000アイテムから、2倍の4,000アイテムに在庫を増やした

・当然、倉庫の増床も2倍に拡大した

・即時即応のために在庫を増やすために主力金融機関からの借入増

・借入金で棚卸資産(在庫)が倍増し、税務調査も入る

・新規参入者や再開者にも道具が行きわたり商品流通が鈍化

 

DMの編集後記から読み解けば『まあ、こんなところだ』と感じます。

 

一方、運用者には『必要なアイテムは、ほぼ行きわたった』のです。

430MHz帯の運用を聴いていると『RIG評価』の話題は減ってきました。

トレンドになっているのは『FT8/FT4』における『実務面』です。

デジタルに乗れないアナログ人間の局は『置いてきぼり』になっています。

 

常連客しかいない場末の居酒屋ですか・・・?。

 

・戦略的な休息を(つまり、コンディションがぱっとしない日は運用しない)

・短期勝負のコンテストもいいけど、長期的スパンで楽しむアワードをやる

・スキルが必要なCWもやってみる

 

ブームで再開や新規開局された局は『短期で結果を出したがる』と思います。

これでは『いつまで経ってもビギナー』のままでしょう。

いくらカネで資格や出力環境が買えたとしても『短期は短期』です。

 

短期の人は、短期で終わる。

 

今のアマチュア無線は『第三級』で十分遊べます。

多くの局に不足していると感じるのは『長期視点』です。

私は3アマ的運用の実践を通じて『長く遊べる』のを確信しています。

 

ニアマ運用と比較すれば、3アマ的運用は不自由です。

 

だからこそ『意外性』も見えてきます。

さらに『毎日、運用しない』のも大事です。

週1~2回の運用で、10・14MHzを外しても『DXCC入り』できました。

100エンティティのコンファームに約3年(900日)ほどかかりましたが、

90日でDXCC入りする『カネで買った上級局』は、

 

次、いったい、何を目指すのか・・・?。

 

・運用頻度を下げる

・戦略的休息期間を設ける

・短期より、中長期

 

いろんな分野に通じますが『株取引』みたく『短期』は面白味が不足します。

 

現金で『銘柄』の売買なんて証券会社の手数料を助けているだけでしょう。

現金の銘柄売買では『大した儲けも出ない』ですし、

オススメしませんが、株など信用取引で長期にやらないと面白くありません。

 

アワードをススメていますが、本当に好きな趣味なら『目標』は不要です。

 

キャンプやオートバイもブームが去りつつあります。

底辺人口が掘り起こされると『次はコア層』です。

コア層は『ほっといても続けられる人たち』です。

 

アマチュア無線のコア層は『自分なりの遊び方』を持っています。

 

どうすればいいか、など『自分で考えればいい』のです。

残念ながら無線界は資格取得以外の教育システムがありません。

本来はJARLや業界が指針を出すべきところです。

 

紙カードの発送抑制要請も『時代の流れ』だと私は思っています。

 

eQSLとLoTWの『二大QSLシステム』でコト足りるにもかかわらず、

多くの局が『保険』をかけて『紙とデジタルの重複発行』しています。

こんな無駄なことは、早く気づいて『やめるべき』です。

 

そもそも、アマチュア無線に社会インフラ性がないのも致命的です。

 

災害対策にアマチュア無線を挙げる人がいますが、

実際に、災害時の通信協力に手を挙げている人は『後期高齢者ばかり』です。

はっきり言えば『あんたらが、足手まといなのよ』です。

 

災害時にアマチュア無線家が活躍した偉業は昭和39年の新潟地震以来ありません。

 

災害時に、アマチュア無線家が社会貢献で役立つのではなく、

災害時に無線機メーカーが提供する無線機にアマ機が含まれ、

それを運用する日本赤十字とかが役立ててくれる、それだけの話です。

 

アマチュア無線にあるべき『文化』が、ほとんどありません。

 

それは『電気の趣味』の域を出ないからだと、私は思っています。

CQ誌は歴史がありますが、アマチュアの文化を感じるのは、

後半のモノクロページ、つまりDXとDXCCを筆頭にしたアワードに尽きます。

運用に関してはスキルが必要なCWと、

RTTY等から派生したDigitalモード。

 

これを『戦略的休息』を持ちながら『長期運用する』しかありません。

 

アンテナチューナー・カーボンアンテナ・ハイパワーで、

一足飛びにDXCC入りを果たしても、200~250エンティティで頭打ち。

早ければ3年、長くても7年で飽きてやめてしまうものです。

 

カネで買った快適な運用は『成金の時間貧乏人』に見えます。

 

・今の運用時間を10~30%くらいまで減らす

・出力を10~30%くらいまで下げる

・スキルアップのCWもやってみる

・同じ穴のムジナ的なアイボールをやめる

・電気の趣味から文化的趣味に変えるにはどうすればいいか、自分の頭で考える

 

100W機しか持っていない局が200W免許・・・。

 

免許を下ろす総合通信局も『どうだか?』と思いますが、

そもそもは『申請をする側に問題あり』です。

総合通信局側はお役所ですから書類に不備がなければ、

それが虚偽申請であれ、検査に来ないのですから免許されて当たり前です。

不正改造車も民間車検(指定工場)であれば車検を通るのと同じことです。

 

自分の趣味ですから、自分の強みを、自分なりの遊び方にしましょう。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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