知人が『Xiegu-HF SDR』の『G90』という中華製HF無線機を入手しました。価格は、約65,000円(JPY)とのことで、出力20W、0.5-30MHzという怪しいスペックですが『きちんと手続きを踏み、保証認定を取って運用したい』と言っています。
【写真:G90という、中華製HF機】
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◆日本メーカーも、うかうかしていたら中華に負ける。
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JAのアマチュアは『ナショナリズムな人が多い』ように感じます。
中華製HF機が出回ってきたということは、
中国が『商機あり』と見込んでいる結果であり、
ASIA各国やEU、米国等々のグローバリズム経済で考えているはず。
▲ASIAには、これだけのエンティティがあります(JARLのADXA-AWARDより)。
ADXAの対象から外れているYBやDU等はOC扱いですが、
中国メーカーは、YBなども商圏に考えているはずで、
JA製の『半額』くらいで販売すれば『新興国の掘り起こし』は十分可能です。
今後、B、YB、VUなど人口が多いエンティティのハム人口が増える。
・日本製のRIGが『クラウン』としたら
・中華製のRIGは『カローラ』と位置づけて
・新興国のハムは『大衆車』から入ってくる
今までは米国が電波利用の規範を示していた。
しかし、中華製が出回るということは、
中国が『電波利用の規範』を示す可能性だって否定できません。
なんせ、中国は『したたかな国』ですから、
要は『各国の仕様にきちんと合わせれば文句はないでしょ?』的な・・・。
実際、中華製の特定小電力トランシーバーが日本の技適を通しています。
FTX-1Fの登場とIC-7100の生産中止が話題で、
FTX-1Fの動向を見て、IC-7100の後継機がどうしたこうしたとか聞きますが、
こういった話題も『せいぜい、あと10年くらいで終わり』でしょう。
JAのHAMの多くを占める団塊世代が、10年後には多くが閉局・廃局です。
中国が商機をつかんで、新興国の若いアマチュア無線家の発掘に成功すれば、
もう、JAの無線機は『富裕層が買うもの』と位置付けられ、
新興国のアマチュアは、中華製をこぞって買うに決まっています。
そもそも、新興国の所得水準を考えたら、JAの無線機は高額過ぎて買えません。
JAIA VS YAESU、みたいな『みみっちい戦い』は、早くやめるべきです。
日本のメーカーは、パーツの共通化を図り、
普及機を量産して、中華に対抗するか、
あるいは、中華と提携してOEMを図るとか、
きちんとグランドデザインを描いて、生き残って無線界の発展に寄与してほしいです。
毎度おおきに。ほんじゃーね!!
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