オールウェイズ３丁目の夕日

ＤＶＤで「オールウェイズ３丁目の夕日」を見ました。
私が物心がついたのはもう少し後年になってからですが、
この映画に出てくるような光景は目にしています。
もはや戦後ではないといわれ、この年は岩戸景気で賑わい、神武景気に続いて戦後の高度経済成長の幕開けだった時代ですね。
この映画は見る人の年代によりそれぞれの見方があると思います。
集団就職で上京した人は涙、涙だったのではないでしょうか。
都電が走りミゼットやトヨペットなど懐かしい車が登場します。
ゴミ箱やちりとりなど細かなところまでリアルに再現されていました。
個人的にはテールフィンの大きなアメ車が出てこなかったのが残念でした。
子供心ながらアメリカの大きさを感じたものです。
そして日本は大東亜戦争の終結からわずか１０年でここまで復活しました。
現在に比べれば不便だけどのどかな時代でした。
テレビも冷蔵庫もなかったけれど、人の心は今よりずっと豊かでした。
あれから５０年、ものがあふれ、情報が氾濫する今日この頃。
義務を果たさず権利ばかり主張する日本人。
かつての古き良き時代の、年長者を敬い、礼節を重んじる心を持った日本人はどこへ行ってしまったのでしょうか。
遊就館で見た特攻隊員の母上に当てた手紙をまた思い出してしまいました。