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No.83 王たちの系譜~ヤロブアム:不必要な不安

2008-03-27 00:21:38 | 列王記
レハブアムの時代に分裂した二つの国家、イスラエルとユダ。
イスラエルを率いたのは民衆の圧倒的支持により王となったヤロブアムだった。
しかし、ヤロブアムの心にはある種の不安がよぎる。

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ヤロブアムは心に思った。
「今、王国は、再びダビデの家のものになりそうだ。
 この民がいけにえをささげるためにエルサレムの主の神殿に上るなら、
 この民の心は再び彼らの主君、ユダの王レハブアムに向かい、
 彼らはわたしを殺して、ユダの王レハブアムのもとに帰ってしまうだろう。」
彼はよく考えたうえで、金の子牛を二体造り、人々に言った。
「あなたたちはもはやエルサレムに上る必要はない。
 見よ、イスラエルよ、
 これがあなたをエジプトから導き上ったあなたの神である。」
  列王記上12:26-28
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民の心が自分から離れてしまうことを恐れたヤロブアムは
金の子牛の像を造り、それを神と称し、民に礼拝させた。
偶像礼拝を何よりも嘆かれる神、主はヤロブアムに言づてされた。

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行ってヤロブアムに言いなさい。
『イスラエルの神、主はこう言われる。
 わたしはあなたを民の中から選び出して高め、わが民イスラエルの指導者とし、
 ダビデの家から王国を裂いて取り上げ、あなたに与えた。
 しかし、わが僕ダビデがわたしの戒めを守り、
 心を尽くしてわたしに従って歩み、
 わたしの目にかなう正しいことだけを行ったのとは異なり、
 あなたはこれまでのだれよりも悪を行い、
 行って自分のために他の神々や、鋳物の像を造り、
 わたしを怒らせ、わたしを後ろに捨て去った。
 それゆえ、わたしはヤロブアムの家に災いをもたらす。
 ヤロブアムに属する者は、イスラエルにおいて縛られている者も、
 解き放たれている者も、男子であれば、すべて滅ぼし、
 人が汚物を徹底的にぬぐい去るように、
 わたしはヤロブアムの家に残る者をぬぐい去る。
  列王記上14:7-11
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ヤロブアムをイスラエルの指導者としたのは他ならぬ神であった。
神はヤロブアムを祝福しようとされていたのだ。

ヤロブアムは勝手に疑いを抱いた。
彼の不必要な不安と不信頼が金の子牛を造らせた。

偶像礼拝がいかに恐ろしい罪か、日本人はにわかに理解しがたいだろう。
だが、この罪の恐ろしさを人は知るべきである。

このヤロブアムの罪によりヤロブアムの家に滅びがもたらされることとなった。


◎今日の設問
1.あなたを不安にさせているものがあるとしたら、それは何だろう?
2.その不安は本当に必要なものだろうか?
3.「金の子牛」を造ってないだろうか?