経営者のための聖書講座

永遠のベストセラー、聖書からビジネスのヒントを学ぶ

No.1 アブラハム:天を仰いで、星を数える

2007-08-27 22:34:42 | 創世記
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主は彼を外に連れ出して言われた。
「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみるがよい。」
そして言われた。
「あなたの子孫はこのようになる。」
アブラハムは主を信じた。主はそれを彼の義と認められた。
 創世記15:5-6
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たいていの経営者は忙しい。一人で何役もこなし、息つく暇もなかったりする。
あなたが最近、ゆっくりと星空を眺めたのは、いったいいつのことだっただろう。

人生の折り返し地点を迎えようとしていたアブラム(後のアブラハム)は、
このとき300人以上を雇用し、非常に多くの家畜と金銀を所有していた。
しかし、この時点で、彼が地上で成すべきことは、
まだまだ遂げられてはいなかった。

ある晩、アブラムは神に導かれ、夜空を仰ぐことになる。
そこには、満天の星が瞬いていた。神はアブラムにビジョンを指し示した。
「あなたの子孫はこのようになる」と。

この後の彼の人生は波瀾に富んでいる。
計り知れない忍耐、苦渋の決断、嘆きや悲しみを強いられる。
しかし、彼は決してあきらめることなく、自らの使命を成し遂げていく。

「あなたの子孫はこのようになる」と言われたとき、
子供がなかったアブラムが、今も世界中に広がるイスラエル民族の祖先、
信仰の父、アブラハムとなれたのは何故だろう?

どんな境遇にあっても、夜空に輝く星を眺めるたびに、
彼は自らの使命を思い出すことができたに違いない。

一息入れて、たまには大自然の中に身を置いてみてはいかがだろうか。
残りの人生であなたが成すべきことは何か、
後の世代に残すべきものは何なのか。
自分にとっての「満天の星」を見出すことができたなら、
なんと幸福なことだろう。