日本共産党いわき市議団

日本共産党いわき市議団に所属する伊藤浩之・溝口民子・渡辺博之・坂本康一各議員の日々の活動や市政情報などをお知らせします。

まちの防災力高める住民参加の計画作りも実践ー総合防災訓練ー

2016-11-16 14:39:26 | 議員だより
 11月5日までに、いわき市内の13地区の会場で、津波災害と土砂災害を想定したいわき市総合防災訓練が行われ、市議団の各議員が参加しました。
 私は内郷高坂地区で行われた防災訓練に参加し、実施会場の内郷第一中学校に向かいました。               坂本康一

 今回の訓練は、「自主防災組織を中心とした住民主導による地域防災力の強化」というテーマで、スタッフを含め267人が参加して行われました。
 内郷一中体育館と校庭には消防署員と消防団員が待機しており、訓練とはいえ緊張感が漂っていました。
 午前8時30分に震度6強の地震が発生したとの緊急速報メールが発信され、一斉に参加者の携帯電話が鳴り出しました。
 続いて市の防災訓練メールで、土砂災害発生の前兆があり身の安全の確保と避難が呼びかけられました。また会場周りの地域では消防団の車両2台が避難を呼びかける広報訓練を行っていました。
 ほどなく高坂地区の住民が体育館に次々とやってきました。消防団員の方たちが校門から会場までの誘導と案内を行っていました。
 体育館内では内郷一中の生徒さん約30人が、入口で土足を入れるビニール袋を手渡したり、受付で資料の配布などを積極的に手伝っている様子が印象的でした。
 会場に入ると受付の左側に卓球台が2台置かれていて、その上に「内郷高坂地区ハザードマップ」を拡大したものが4枚ずつ並べられていました。これは訓練に参加した人たちが、自宅から体育館までの避難経路をマップに書き込み、途中に危険だと思われる箇所をカードに書いて貼り付けていくものです。内郷一中は高台にあるため、参加した人たちはそれぞれ「道幅が狭い」「傾斜が急で高齢者にはきつい」など気になった所をマップに書き込んでいきました。
 こういった取りくみはいざ災害が起こった時にどう備えるかというだけではなく、自分たちが住む町の課題を地図で「見える化」する上で有効だと感じました。
 その後参加者は、各地区ごとに指定された場所に集まって訓練が進んでいきました。


救命・救護の実演

 自主防災会の方と内郷一中の生徒たちが、消防隊員の指導で止血法、骨折した腕の固定、毛布を利用した担架を使った搬送を実演しました。骨折した腕の固定では大きめのレジ袋に切れ目を入れて三角巾に代用する方法が紹介され参加者から驚きの声が上がっていました。災害時は救急車の搬送、病院の受け入れ能力が低下してしまいますが、訓練の場で身近にあるもので出来る応急手当てを経験しておくことはいざという時に重要だと感じました。

防災まちづくりの事例発表

 高坂各区長と運営委員から成る自主防災会「高坂住吉ふくろう見守り隊」が、自分たちのまちの防災力を高めるため、地区防災計画づくりなどについての発表を行いました。前に述べたハザードマップの書き込みも、訓練の実施と地図作りのワークショップの取り組みの一環でした。

防災倉庫の機材点検・確認

 校庭に移動して、防災倉庫内の機材の説明を内郷支所長から受けました。震災後すべての避難所に設けられるようになったとのことでテント、簡易トイレ、非常食、毛布などが備えられていました。発電機と投光器の使用法の説明と試運転を参加者とともに行いました。
 副市長が全体の講評でも話していましたが、内郷は水害や土砂崩れが心配な地域です。今回の防災訓練で、まず自分の身を守る、次に身近な人に声をかける、そして周りと協力して避難ルートを見つけることが大切だということが住民のみなさんに伝わったと思います。そして、災害時に危険を想定して避難することができるように常日頃から備えておくことの大切さが浮き彫りになったと思います。地域住民が自ら計画づくりをすすめることは、現実の避難には大いに力を発揮すると思いました。 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿