いわき市議会2月定例会
21日に開会したいわき市議会2月定例会は、25日と26日に代表質問を行い、私は26日、代表質問に立ちました。主要な部分を紹介します。
【渡辺博之】
代表質問に立つ渡辺博之議員
子育て支援を強めて少子化対策を
渡辺 今後、いわき市では、地域社会の維持が困難になるほど、少子・高齢化を伴う人口減少が急速に進みます。市は人口減少に歯止めをかける目標をいわき創生総合戦略で掲げています。しかし、その後も人口減少に歯止めはかかっていません。
市長は、今議会で人口減少に対応した都市計画などについては提案要旨説明しましたが、人口減少に歯止めをかける具体策はほとんど触れていないと感じました。取り組む市長の決意は。
市長 成果や課題を検証し、主要な計画の見直しを進めながら、「明るく元気ないわき市」を目指して、「いわき新時代」を切り拓くべく、まちづくりに全力で取り組んでいきます。
渡辺 創生総合戦略では、「教育にあまりお金がかからないようにする」などの若い世代の希望を実現して出生率を上昇させると記しています。
「教育にあまりお金がかからないようにする」ために、今後充実させる施策は。
答 これまで、就学援助制度や奨学金貸付制度の充実などを行ってきました。今年10月からは幼児教育の無償化を実施していきます。
渡辺 国が進める幼児教育無償化では3歳児未満の児童では住民税課税世帯は無償になりません。市独自に軽減する考えは。
答 国の方針で対応したいと考えます。
渡辺 学校給食費で本市は材料費のみを徴収していますが、全国的には一部補助や無償化の流れが大きくなっています。本市も無償にすべきでは。
答 給食費の無償化は困難と考えます。
渡辺 教育にお金がかからないようにもっと力を入れるべきです。
中山間地の集落も維持できる都市計画を
渡辺 人口減少が進むので、様々な維持経費を小さくするために市街地をコンパクトにして、周辺の居住地域とつないでいくネットワークが計画されています。
昨年6月議会で伊藤浩之市議は、「市街地を自ら輝く恒星として、周辺は自らは輝かない惑星と位置付けられているのは問題である。住民は、みずからの住む地域をみずから輝かせて、地域が存続していくことを願い、日々、努力を積み重ねている。地域に恒星や惑星という主と従の関係を持ち込むことは、住民の願いに反している」と主張しました。
コンパクト化が進み、商業、医療、福祉などの施設が、周辺地域からなくなれば、そこは住みにくくなります。
9年前に川前町振興対策協議会が発行した、いわき市川前地区の課題に係る調査報告書、の第3章には、「埋没町村『川前』の悲劇」のタイトルで以下のように書かれています。
「人口減少と高齢化の進行に伴い、生活扶助機能の低下、身近な生活交通手段の不足、空き家の増加、森林の荒廃、獣害、病害虫の発生の増加、耕作放棄地の増加などの重大な問題が生じ始めており、今後さらなる高齢化の進行により、『人の空洞化』や『土地の空洞化』から『ムラの空洞化』へ突き進む恐れがある。さらには『誇りの空洞化』も深刻である。地域特性を考えると、川前地区、桶売り地区及び小白井地区を一つにまとめて地域振興策を図るのは難しく、小さな集落単位で『集落の維持』を前提とした地域振興を図るほうが効果的であると考える。多くの人に来てもらうような地区振興を考えるのではなく、集落単位で集落を維持するための地域振興策を考えたほうが、小さな地域資源を再発見しやすく、集落の団結もあるだけに1つの目標に向かって行動しやすい。」
この報告書の考え方は、商業や医療などを集約しようというコンパクト化とは逆の考え方です。
都市計画である立地適正化計画への人口減少の反映は。
答 医療、福祉、商業等の都市機能を誘導する都市機能誘導区域及び居住を誘導する居住誘導区域の設定や、誘導施策を検討します。
中山間地では、交通や飲料水を確保し、住み続けられるような政策を考えます。
渡辺 中山間地では、公共交通や飲料水の確保だけでは住み続けることはできなくなります。集落を維持できるような施設を維持すべきです。
21日に開会したいわき市議会2月定例会は、25日と26日に代表質問を行い、私は26日、代表質問に立ちました。主要な部分を紹介します。
【渡辺博之】
代表質問に立つ渡辺博之議員
子育て支援を強めて少子化対策を
渡辺 今後、いわき市では、地域社会の維持が困難になるほど、少子・高齢化を伴う人口減少が急速に進みます。市は人口減少に歯止めをかける目標をいわき創生総合戦略で掲げています。しかし、その後も人口減少に歯止めはかかっていません。
市長は、今議会で人口減少に対応した都市計画などについては提案要旨説明しましたが、人口減少に歯止めをかける具体策はほとんど触れていないと感じました。取り組む市長の決意は。
市長 成果や課題を検証し、主要な計画の見直しを進めながら、「明るく元気ないわき市」を目指して、「いわき新時代」を切り拓くべく、まちづくりに全力で取り組んでいきます。
渡辺 創生総合戦略では、「教育にあまりお金がかからないようにする」などの若い世代の希望を実現して出生率を上昇させると記しています。
「教育にあまりお金がかからないようにする」ために、今後充実させる施策は。
答 これまで、就学援助制度や奨学金貸付制度の充実などを行ってきました。今年10月からは幼児教育の無償化を実施していきます。
渡辺 国が進める幼児教育無償化では3歳児未満の児童では住民税課税世帯は無償になりません。市独自に軽減する考えは。
答 国の方針で対応したいと考えます。
渡辺 学校給食費で本市は材料費のみを徴収していますが、全国的には一部補助や無償化の流れが大きくなっています。本市も無償にすべきでは。
答 給食費の無償化は困難と考えます。
渡辺 教育にお金がかからないようにもっと力を入れるべきです。
中山間地の集落も維持できる都市計画を
渡辺 人口減少が進むので、様々な維持経費を小さくするために市街地をコンパクトにして、周辺の居住地域とつないでいくネットワークが計画されています。
昨年6月議会で伊藤浩之市議は、「市街地を自ら輝く恒星として、周辺は自らは輝かない惑星と位置付けられているのは問題である。住民は、みずからの住む地域をみずから輝かせて、地域が存続していくことを願い、日々、努力を積み重ねている。地域に恒星や惑星という主と従の関係を持ち込むことは、住民の願いに反している」と主張しました。
コンパクト化が進み、商業、医療、福祉などの施設が、周辺地域からなくなれば、そこは住みにくくなります。
9年前に川前町振興対策協議会が発行した、いわき市川前地区の課題に係る調査報告書、の第3章には、「埋没町村『川前』の悲劇」のタイトルで以下のように書かれています。
「人口減少と高齢化の進行に伴い、生活扶助機能の低下、身近な生活交通手段の不足、空き家の増加、森林の荒廃、獣害、病害虫の発生の増加、耕作放棄地の増加などの重大な問題が生じ始めており、今後さらなる高齢化の進行により、『人の空洞化』や『土地の空洞化』から『ムラの空洞化』へ突き進む恐れがある。さらには『誇りの空洞化』も深刻である。地域特性を考えると、川前地区、桶売り地区及び小白井地区を一つにまとめて地域振興策を図るのは難しく、小さな集落単位で『集落の維持』を前提とした地域振興を図るほうが効果的であると考える。多くの人に来てもらうような地区振興を考えるのではなく、集落単位で集落を維持するための地域振興策を考えたほうが、小さな地域資源を再発見しやすく、集落の団結もあるだけに1つの目標に向かって行動しやすい。」
この報告書の考え方は、商業や医療などを集約しようというコンパクト化とは逆の考え方です。
都市計画である立地適正化計画への人口減少の反映は。
答 医療、福祉、商業等の都市機能を誘導する都市機能誘導区域及び居住を誘導する居住誘導区域の設定や、誘導施策を検討します。
中山間地では、交通や飲料水を確保し、住み続けられるような政策を考えます。
渡辺 中山間地では、公共交通や飲料水の確保だけでは住み続けることはできなくなります。集落を維持できるような施設を維持すべきです。