日本共産党いわき市議団

日本共産党いわき市議団に所属する伊藤浩之・溝口民子・渡辺博之・坂本康一各議員の日々の活動や市政情報などをお知らせします。

子どもが健やかに学び育つ環境整備をー入学式にあたって考えました

2019-04-10 13:48:21 | 議員だより
 入学式に間に合わせるように花開いたサクラ(ソメイヨシノ)が満開になった8日、市立の小中学校でいっせいに入学式が挙行されました。今年の新入生は、小学校で2492名、中学校で2801名。学校生活への希望に胸膨らませ、また、新しい生活へのちょっぴりの不安を持ちながら、入学式の席に着きました。この子たちが、どの子も安心して学び、暮らしていける環境について考えてみます。
              【溝口民子、伊藤浩之】

上遠野小学校の入学式の様子


上遠野中学校の入学式

■意味ある日々と決意

 午前10時、定刻となった上遠野小学校の会場に新入生が入場しました。6年生が組んだ花のアーチをくぐる新入生は、みんな神妙な面持ちに見えます。
 どんな気持ちで歩いているのでしょうか。
 校長先生は式辞で、新入生に「一つは、毎朝自分で起きて朝ごはんを食べてきてください。二つは『はい』『ありがとう』と言えるようになりましょう。三つ目に9時に寝るようにしましょう。四つ目に学校での出来事をおうちの方に話してください」と新入生に四つのお願いをしました。
 子ども達は、明日からこのお願いを実践できるよう精一杯頑張ってくれるでしょう。
 中学校になると、さすがにお話の内容も変わります。
 空を覆っていた雲が晴れ、青空に桜のピンクが映えた午後1時、上遠野中学校の入学式が始まりました。
 校長先生は式辞で、①どんなことにも積極的に取り組む、②仲間を大切にする、③夢を持ち実現に向けて努力する――よう新入生に呼びかけ、「中学生活を意味ある3年間とするためがんばりたい」と新入生は応えました。
 子ども達が人生において新たなスタートを切る入学式は、大人の気持ちも引き締める。そんな機会になっていると思います。子ども達がこれからも、みんな健やかに育ってほしい。そんな思いもわいてきます。

■声がいき施策の前進

 そんなこともあって、祝辞では「保護者のみなさんの教育に寄せる思いを届け、実現のために努力してまいります」と、議会としての決意を込めてお祝いをしています。
 実際、これまでの議会内外の取り組みもあり、様々な施策で前進が見られました。
 一つは就学援助制度です。小中学校への就学が、経済的に困難な世帯に、学校給食や学用品などの費用を支援する制度です。
 該当する世帯の経済的な基準を、本市は明確にしていませんでしたが、現在は、生活保護基準の1.3倍までの収入と、明確にしました。申請を考える目安になります。
 また、2017年度からは、入学準備金が入学前に支給されるようになっています。市民のみなさんの声で実施されるようになったものです。
 二つ目に、児童扶養手当の支給の仕方も変わります。
 4ヶ月に1回の支給では、経済的にきびしいという声が以前からありました。今年11月からは、支給回数を年3回から6回に変更することになりました。
 支給月は奇数月で、2か月分ずつの支給となります。
 三つ目に放課後児童クラブが、今年度、新たに4施設増加することになりました。
 今年度で合計68クラブとなり、今後も、保護者等の要望を踏まえながら、設置が検討されることになります。

■さらに充実めざす

 今後の施策との関わりで、市議団はまず、改定作業がすすむ「子ども子育て支援事業計画」に関して、前提になるアンケートで、子どもの貧困状況をつかむよう求めています。
 市は計画策定を「経済的のみならず、家庭環境などの幅広い視点を持ち、庁内連絡会議を通して貧困対策に取り組む」としていますが、全庁をあげて取り組む前提としても、子どもの貧困を把握するよう求めていきたいと考えています。
 また、市議団は、学校給食無償化で、どの子も安心して学ぶ環境作りを求めてきました。
 市教育委員会は、「保護者負担は食材費や光熱費等となっている中、食材費のみ負担していただいており、無料化は困難」とする姿勢をとり続けています。
 子ども達の教育環境充実の一貫として、給食費の無償化に道を開くことができるよう、今後も強く実現を求めていく考えです。

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