日本共産党いわき市議団

日本共産党いわき市議団に所属する伊藤浩之・溝口民子・渡辺博之・坂本康一各議員の日々の活動や市政情報などをお知らせします。

いわき市議会11月定例会  主な内容

2014-11-19 14:14:43 | 議員だより
 平成26年11月定例会は、11月27日に開会する予定です。公表された議案は、条例案13件、予算案7件、工事請負契約などその他の議案が27件、人事案6件(追加提案予定)の計53件です。
 主な内容を紹介します。


来年度から三和地区の小中学校を統合
 条例改正案を11月定例会に提案へ
首長の介入が懸念・「総合教育会議」の設置も


 
条例案

■いわき市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例の制定について

■いわき市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の制定について

■いわき市地域包括支援センターにおける包括的支援事業の実施に関する基準を定める条例の制定について

 これらの3条例案は、国が定めていた基準などを、地方分権一括法(第三次)で、地方自治体が定めることとされたために提案されました。
 今回の条例案では、指定居宅介護支援事業所(ケアマネ)、指定介護予防支援事業所(予防ケアマネ)の従業員数の基準や、地域包括支援センターの事業実施のための保健師などの資格、職員配置の基準などが提案されました。
 提案された基準は、これまでと原則的に変わらない内容です。

■いわき市部設置条例の改正について

 「こどもみらい部」と「総合教育会議」を新たに設置する内容です。
 「こどもみらい部」は、子どもの育成や子育て支援に関する事務を包括的に担当するもので、これまで保健福祉部や教育委員会に分散されていて、分かりにくかった子どもにかかわる施策を一括して扱うことになり、市民サービスの向上が期待されます。
 一方、市長が主宰する「総合教育会議」が新たに設置され、行政経営部が担当することになります。
 この会議の設置は、国の教育委員会のあり方の見直しにともなうものですが、首長の意向によって教育が左右されかねないなど、問題が指摘されています。

■いわき市立小学校及び中学校条例の改正について

 三和地区の小学校(三阪、差塩、永戸、永井の計4校)、中学校(三阪、差塩、永井の計3校)を廃校とし、来年度から沢渡小学校と三和中学校に統合するものです。
 かねてから三和地区で協議されていたもので、統合後の児童・生徒数は小学生109名、中学生87名となり、各地区からはスクールバスで通学する計画となっています。


補正予算案

■災害廃棄物処理事業費

 災害廃棄物の処理量が見込みより増加したことと、労務単価が上昇していることにともない、16億5856万1千円を増額補正するものです。

■中学校災害復旧費(補助)

 震災で被災した江名中学校の武道館と、田人中学校屋内運動場を改築するための地質調査等を実施します。補正額は2297万円です。

■休日夜間急病診療所整備事業費

 市医師会に運営が委託されている休日夜間急病診療所は現在、総合磐城共立病院内で開設されています。新たに総合保健福祉センターの駐車場の一画に独立して整備するため、地質調査等を実施する費用として1162万4千円が補正されます。


工事請負契約

■(仮称)こども元気センター新築工事

 国の「福島定住等緊急支援交付金」を活用し、震災前に植田児童館が設置されていた植田町の後宿公園内に、屋内運動施設と子育て支援機能を備えた施設として建設されます。一般競争入札で契約金額は6億480万円、入札参加者は1社、落札率99・2%でした。

■松ヶ岡公園整備工事

 モノレールなど子どもの遊具が老朽化したため撤去された松ヶ岡公園に、新たに遊具やあずまや、広場などを設置します。指名競争入札で契約金額は2億7648万円、参加者数8社、落札率は99・1%でした。

いわき市の財政状況と来年度予算編成方針

2014-11-19 13:58:51 | 議員だより
 2013年度の決算が報告されましたので本市の財政状況について考察するとともに、2015年度の総合計画実施計画や当初予算の編成方針が示されましたのでお知らせします。

 財政健全化を示す比率のうち、将来負担比率は将来想定される職員退職金や借金返済などを示し、実質公債費比率(単年度)、実質赤字比率、連結実質赤字比率はその年度の借金返済や赤字の規模を示しています。
 これらは、いずれも健全化が必要とされる基準を下回っており、低下傾向にあることから市の財政は健全化していると言えます。
 また、一般会計での借金返済を示す公債費負担比率は、警戒ラインを超えていましたが、2008年度以降低下傾向で、2013年度は下回るようになりました。
 一方、家庭で言えば貯金にあたる財政調整基金は、2012年度に続き100億円を超え、目標としている30億円を大きく上回っています。
 以上のことからいわき市の財政は、厳しい状況を脱しつつあると言えます。
 
2015年度実施計画、予算編成方針
 
 実施計画では、市立総合磐城共立病院内に開設されている休日夜間急病診療所の新たな整備、南部・北部清掃センターを長期間使うための大規模な補修、年間を通して各地の観光事業計画を結合させた「(仮称)いわきサンシャイン博」の開催にかかる経費の助成などが新たに計上されます。
 また、震災後まだ十分に補修されていない道路などを修繕するために、維持補修費を昨年より約1億6千万円増額(10%増)させる方針です。

いわき市議会臨時会各種委員会が新たに決まる

2014-11-05 14:19:00 | 議員だより
 10月31日にいわき市議会10月臨時会が開かれ、各常任委員会委員及び正副委員長等が決まりました。
 正副委員長は事前の拡大各派代表者会議で、交渉会派(3人以上)の人数に応じて各派に配分し、各派が推薦する議員を指名推薦し選出する方法がとられました。
 また、9月定例会から継続審査中の決算の採決が行われ、不認定の立場で溝口民子議員が討論を行いました。
平成25年度いわき市一般会計歳入歳出決算の認定、水道事業会計利益の処分及び決算の認定、病院事業会計決算の認定については、平成25年1月1日から3段階に分けて退職金引き下げが行われ、平成25年度は総額2億1900万円の減額になり、退職後の生活設計や地域経済に多大な影響があること。また、水道事業では窓口業務の民間委託拡大がされているため不認定としました。
 次に、いわき市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定については、資格証発行は受診抑制など病院にかかれず不幸な事態を招きかねない等の理由により不認定としました。
採決の結果、全決算議案が採決されました。